研究課題/領域番号 |
10J01804
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
友池 史明 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | Nif3 / 機能未知蛋白質 / マイクロアレイ / 遺伝子破壊 / ヌクレオチド代謝 / 相互作用解析 / 立体構造解析 / MD計算 / 高度好熱菌 / 電子顕微鏡 / 表面プラズモン共鳴 / DNA結合 / 金属イオン |
研究概要 |
Nif3ファミリーはバクテリアからヒトまで広く保存されている蛋白質であり、転写調節因子との相互作用が示唆されているものの、その機能はまだ明らかになっていない。本研究では、Thermus thermophilus 3HB8がもつこのファミリー蛋白質、TTHA1606の解析を行い、Nif3ファミリーの機能解明を目指している。TTHA1606の細胞内機能を明らかにするために、TTHA1606を欠損した株における遺伝子発現の変化を調べた。解析方法は、全遺伝子の発現量変化を観察することができるマイクロアレイを用いた。その結果、ヌクレオチド分解酵素である(d)NMP分解酵素、デオキシヌクレオチド合成に関わる、TMPキナーゼ、NDPレダクターゼのαサブユニットおよびβサブユニットが、TTHA1606の欠損によって発現量が増大することが明らかになった。これらの遺伝子のうち、NDPレダクターゼの二つのサブユニットは同一オペロン上に存在するが、他の二種は異なるオペロンに存在するため、TTHA1606はデオキシヌクレオチド合成酵素の遺伝子発現を調整していることが示唆された。TTHA1606はこれまでの研究により、一本鎖DNAに結合する分子機能を有することが明らかになっているため、TTHA1606は伸長中、またはDNA障害によって生じた一本鎖DNAと相互作用し、デオキシヌクレオチド合成酵素の遺伝子調節を行うことで、デオキシヌクレオチドプールの調節を行っていることが示唆された。
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