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イネKNOX遺伝子OSH1のターゲット遺伝子の同定とSAMの維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10J01871
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物生理・分子
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

津田 勝利  国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード転写因子 / ChIP-seq法 / ホメオボックス遺伝子 / オーキシン / ブラシノステロイド / メリステム / ChIP-sequencing / 茎頂分裂組織 / 転写制御 / ゲルシフトアッセイ / マイクロアレイ
研究概要

植物の成長点である茎頂分裂組織(Shoot Apical Meristem、以下SAM)は、自らを未分化な状態に維持しつつ、一生を通じて次々と葉や茎・花などの器官を生み出す、いわば植物の形づくりの中心である。SAMの維持に必須な転写因子であるイネのKNOX遺伝子の一つ、OSH1の直接のターゲット遺伝子を網羅的に同定し、SAMの維持メカニ」ズムを明らかにするために以下の研究を行った。
(1)昨年度発見したSAMの維持に不可欠なOSH1の自己制御機構について、論文で発表した。
(2)ChIP-seq法により同定した約30,000のOSH1結合領域のうち、統計学的に有意なものを絞り込むため、MACSによるin silico解析をおこない、信頼度の高い結合領域を4,978個に絞り込んだ。
(3)これら結合領域の近傍に位置する遺伝子を直接の標的遺伝子と定義し、4,178遺伝子を同定した。
(4)これら標的遺伝子の多くは、発生関連の転写因子や、植物ホルモンであるオーキシン・ブラシノステロイド・ジベレリンの生合成/シグナル伝達経路の遺伝子であった。
(5)OSH1結合領域の各遺伝子に対する相対的な位置を調べたところ、大部分が転写開始点および終了点付近に存在することが明らかになった。
(6)OSH1結合領域のDNA配列データから共通して存在するDNA配列モチーフをMEMEにより検索した結果、G/TGAT/CGG/TGACというモチーフが全OSH1結合領域中の90%以上に存在することがわかった。
((2)~(6)のデータ解析はカリフォルニア大学Sarah Hake研究室にて手法を学んでおこなった。)
本研究により、植物ホルモンであるオーキシンやブラシノステロイド、および転写因子とのクロストークが明らかになったことは今後の植物発生学の研究において重要な知見となると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Positive autoregulation of a KNOX gene is essential for shoot apical meristem maintenance in rice2011

    • 著者名/発表者名
      Katsutoshi Tsuda
    • 雑誌名

      The Plant Cell

      巻: 23 号: 12 ページ: 4368-4381

    • DOI

      10.1105/tpc.111.090050

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Fatty acid elongase is required for shoot development in rice2011

    • 著者名/発表者名
      Yukihiro Ito, et al.
    • 雑誌名

      Plant Journal

      巻: Vol.66 ページ: 680-688

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rice Expression Atlas In Reproductive Development2010

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Fujita, et al.
    • 雑誌名

      Plant and Cell Physiology

      巻: Vol.51 ページ: 2060-2081

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 茎頂分裂組織の維持に必須なイネKNOX遺伝子の正の自己制御2012

    • 著者名/発表者名
      津田勝利
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 発表場所
      京都産業大学(京都市)
    • 年月日
      2012-03-18
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] Positive autoregulation of KNOX genes in rice.2011

    • 著者名/発表者名
      Katsutoshi Tsuda, et al.
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2011-03-21
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-12-03   更新日: 2024-03-26  

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