研究課題/領域番号 |
10J02912
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
窪田 悠介 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | スケール構造 / アスペクト / 移動動詞 / 形式意味論 / 範疇文法 / 等位接続 / Gapping / 語彙意味論 / 程度性 / 動詞分類 / テイル形 / 日本語学 |
研究概要 |
本研究の目的は、スケールの概念に基づく意味論(スケール意味論)を発展させ、それによって主にアスペクトに関わる現象を分析することと、これと関連して論理学に基づく文法理論(論理文法)の理論的基盤を整備することである。研究を進めるうち、論理文法によりスケール意味論の理論的基礎付けを行うという当初の研究計画が三年間のプロジェクトの計画としてはやや大きすぎることが判明したため、当面は二つの研究を別々の課題として並行して進めるよう計画を修正した。スケール意味論に関しては、日本語の移動動詞の分析を一つの投稿論文にまとめ、10月にJournal of East Asian Linguistics誌に投稿した(現在査読中)。その後、テイル・テイク・テクル形のアスペクト合成に関する内容をもう一つの論文にまとめ、学術誌に投稿する準備を進めた(来年度の前半までに海外の学術誌に投稿する予定)。論理文法に関しては、以下の研究を行った。(2-4はBob Levine教授との共同研究)1.6月までのオハイオ州立大学訪問で、Bob Levine教授、Carl Pollard教授とともに等位接続構i造に関するセミナーを行った。2.Logical Aspects of Computational LinguisticsでGappingの分析を発表した。3.Formal Grammar 2013にdeterminer gappingに関する論文を投稿した。4.プロジェクトの一部を論文にまとめOhio State University Working Papers in Linguistics (60巻)に掲載した。5.論理文法の研究に関して、以前より継続して進めている研究の一つがNatural Language and Linguistic Theory誌に受理された。また、関連する論文(Linguistic Inquiry誌に投稿)に対する査読結果を受け取ったので、これを改稿する準備を進めた。6.書評二本を執筆した(Borsley & Borjars 2010 (Linguist List)、Steedman 2012 (English Linguistics))。
|