研究課題
特別研究員奨励費
「対流圏一下部中間圏における一日周期潮汐」に関する論文を公表した(Journal of Geophysical Research誌:Sakazaki et al.,2012)。昨年度に引き続き、「対流圏-下部中間圏における一日周期太陽同期潮汐の緯度構造および季節変化の解釈」に関する研究を行った。その結果、当領域の潮汐の描像は、背景風の効果を強制力とみなす古典朝夕論の枠組みで励起・伝播の両過程を整合的に理解できることを明らかにした。結果を論文にまとめJournal of Atmospheric and Solar-Terrestrial Physics誌に投稿した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)による成層圏大気微量成分測定衛星、超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES : Superconducting Submillimeter-Wave Limb Emission Sounder ; 国際宇宙ステーションの日本実験棟曝露部搭載)のプロジェクトに関わり、観測されたオゾン日変化およびその支配プロセスを調べた。その結果、世界で初めて成層圏領域におけるオゾン日変化の描像を明らかにすることができた。さらに化学輸送モデルの結果を併せて解析することにより、その支配プロセスを光化学・力学(大気潮汐による鉛直輸送過程)の両視点から定量的に調べ、高度帯ごとの両者の寄与度を定量的に明らかにした。以上の結果を投稿論文にまとめ公表した(Journal of Geophysical Research誌 : Sakazaki et al., 2013)。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (21件) 備考 (2件)
Journal of Geophysical Research : Atmospheres
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http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/people/zaki/