研究課題/領域番号 |
10J03053
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
黒木 美沙緒 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス(HCV) / 宿主因子 / がん抑制因子 / Promyelocytic leukemia(PML) / P-body / APOBEC3G / MOV10 / PML / stress granule / Promyelocytic leukemia (PML) / ヒト肝がん細胞Li23 / ESCRT |
研究概要 |
当該年度において、PMLが感染性HCV粒子産生に関与していること、そしてPML関連タンパク質であるINI1とDDX5もHCVの生活環に関与していることを、感染性ウイルス粒子産生系であるJFH1感染細胞と異なったHCV株J6/JFH1を用いて明らかにし、この研究成果をBiochem. Biophys. Res. Commun.に発表した。またPMLとは別に、細胞質において形成される構造体P-bodyにも着目し、HCV複製との関係を明らかにした。当該年度はP-body因子であり、HIV-1複製を抑制するとの報告があるシチジンデアミナーゼAPOBEC3G/3FやRNAヘリケースMOV10のHCV複製への影響を調べた。先ず、HCV感染や複製により、APOBEC3GやMOV10のP-body局在が変化するのかについて、免疫蛍光染色法により観察した結果、これらの因子のP-body局在が撹乱され、HCV複製細胞中でHCVコアタンパク質と共局在することが分かった。一方でAPOBEC3G/3Fの強制発現細胞やMOV10のノックダウン細胞におけるHCV複製レベルがコントロール細胞と比べて同程度であったことから、これらの宿主因子はHCV複製の抑制因子とならないことを明らかにした。これはP-body因子の異なったRNAウイルスの複製機構における役割を示唆し、ウイルスの重複感染治療法の解明に役立つものと考えられる。以上の研究成果を現在、論文投稿中である。また、これらの研究成果は本研究の目的である「HCV複製に関与している宿主因子を同定すること」を達成しており、未だ成し遂げられていない遺伝子型1bのHCV粒子産生系の開発につながるため重要である。
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