研究課題
特別研究員奨励費
本年度、私が行った研究は、濡れた髪の毛のシミュレーション及び効率的髪の毛の衝突処理というものです。濡れた髪の毛のシミュレーションについてはこれまで多数の研究がなされてきましたが、本研究で行われている濡れた髪の詳細な一本ずつまでのシミュレーションモデルがありませんでした。本研究は、詳細な髪の毛と水の相互作用の多様な興味深い効果を再現します。特に本研究では、髪の毛の吸水、水分の伝播、髪の毛が束になる様子、水がしたたり落ちる様子、濡れた髪の毛の形状変化を実現できます。成果が得られ、学術誌Computer Graphics Forumに掲載されました。最近、ハードウェアがかなり向上したおかけで、一本ずつの髪の毛をシミュレートする手法が多く提案されました。一本ずつの髪の毛のシミュレーションでは、髪を高い自由度で表現できますが、衝突処理の計算コストがかなり高くなります。通常、髪の毛が何万本があるからです。本研究では、髪の毛のすべての線分の間の衝突検出の代わりに、スライスを用いて衝突検出を疎に行い、計算コストを削減します。髪の毛の衝突検出はスライス上のみで行い、スライスの間の衝突を補間します。提案したスライス法では、従来法より4倍程のスピードで髪をシミュレートできます。成果が得られ、CG関係における国内最高峰の会議であるVC/GCAD合同シンポジウム2012、i3D2013、映像表現&コンピュータグラフィックス研究会、それぞれで発表しました。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件) 備考 (3件)
Computer Graphics Forum(Proc. of Pacific Graphics2012)
巻: Vol. 31 No. 7 号: 7 ページ: 1993-2002
10.1111/j.1467-8659.2012.03191.x
Computer Animation and Virtual Worlds
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10.1002/cav.1431
Computer Graphics Forum
巻: Vol.29, No.8 ページ: 2438-2446
http://nis-lab.is.s.u-tokyo.ac.jp/~witawat/