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現代日本における労働倫理の再編と新しい生き方の可能性-「ひきこもり」を手がかりに

研究課題

研究課題/領域番号 10J05313
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会学
研究機関立教大学

研究代表者

石川 良子  立教大学, 社会学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードひきこもり / ライフストーリー / 質的調査 / ライフストーリー研究 / 質的研究 / インタビュー
研究概要

本研究は「ひきこもり」の当事者やその家族にインタビューを行ない、そこでの語りをライフストーリー研究の見地から読み解くことを通じて、不安定化・流動化が増すばかりの現代日本社会における働き方や生き方を問い直そうとするものである。24年度は東京・神奈川でのフィールドワークを継続しながら以下のことを行った。
第一に、「ひきこもり」問題の新たな展開を踏まえて「『ひきこもり』の当事者は何から排除されているのか」と題する論文を発表し、当事者は雇用や社会保障のみならず日々の相互行為においても排除されていることを明らかにした(稲垣恭子編著『教育における包摂と排除-もうひとつの若者論』明石書店に収録)。以上と並行して、不登校・「ひきこもり」を経験したある一家へのインタビューの論文化、および当事者・経験者への追跡インタビューの書籍化に向けて作業を進めている。
第二に、23年度から引き続き調査方法論に取り組み、24年度は調査倫理の問題を検討した。日本社会学会倫理委員会が年次大会で企画したテーマセッションにおいて「調査は迷惑行為か-調査者の倫理と<ひと>の倫理」と題する報告を行ない、社会が大きく変動して学問の社会的位置づけが変わりつつあるなか、調査者-被調査者関係において新たに浮上してきている問題を指摘した。本報告の内容は『社会と調査』で論文化する予定である。
第三に、親の会や家族向けの研修会で講演したり、当事者向けイベントの企画に加わったりするなど、これまでの研究成果を社会還元できるように努めた。

報告書

(3件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ライフストーリー研究における調査者の経験の自己言及的記述の意義-インタビューの対話性に着目して2012

    • 著者名/発表者名
      石川良子
    • 雑誌名

      年報社会学論集

      巻: 25 ページ: 1-12

    • NAID

      130005076365

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「ひきこもり」の分からなさと向き合うことから見えたもの2011

    • 著者名/発表者名
      石川良子
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 11巻3号 ページ: 330-335

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [雑誌論文] 「ひきこもり」から家族と社会を問い直すために2010

    • 著者名/発表者名
      石川良子
    • 雑誌名

      家族研究年報

      巻: 35号 ページ: 29-42

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 社会調査は迷惑行為か-調査者の倫理とく〈ひと〉の倫理2012

    • 著者名/発表者名
      石川良子
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      札幌学院大学
    • 年月日
      2012-11-03
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 問題提起としての「ひきこもり」2011

    • 著者名/発表者名
      石川良子
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2011-09-17
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] ライフストーリー研究における調査者の反省的な語りについて2010

    • 著者名/発表者名
      石川良子
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2010-11-06
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 『教育における包摂と排除 : もうひとつの若者論』(「ひきこもり」の当事者は何から排除されているのか-リアリティ定義からの排除という視点/石川良子執筆)2012

    • 著者名/発表者名
      稲垣恭子 編著
    • 総ページ数
      189
    • 出版者
      明石書店
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2010-12-03   更新日: 2024-03-26  

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