研究課題/領域番号 |
10J05886
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 健嗣 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ヒトiPS細胞 / 心筋細胞シート / 心筋梗塞モデルブタ / 長期生存 / エコー / CT / 心臓カテーテル / 組織染色 / 心筋細胞 / 効率的且つ拡張的 / Wnt3a / Dkk1 |
研究概要 |
昨年度は、当初の計画を前倒しして、大動物モデルにおけるヒトiPS細胞由来心筋細胞シートの機能改善効果を様々な解析法を用いて検討を行った。よって本年度では、移植細胞の長期生存を可能にするための移植法の検討を行った。 長期生存を可能にするために考えられる方法として、免疫抑制剤の変更や体網の使用等が考えられる。免疫抑制剤を1剤だけでなく、複数剤使用することで、よりホストミニブタの免疫機能をより抑えることができるのではないか。また体網は豊富な血管網を有しており、血管新生効果があるため、移植細胞の上から体網を被せることで、移植細胞シート内への血管新生効果が期待できると考え、これらを併用することで移植細胞の長期生存を可能にできるのではないかと考えた。 その結果、免疫抑制剤の種類を増やすことと、移植時に体網を使用する方法を併用することで、MRI検査において移植後8週の時点で移植細胞の8割程度が残存していることが確認された。また、免疫染色によっても体網を使用しなかった群に比べ、体網を使用した群では多くの新生血管を認めた。 現在半年以上の長期成績を経過観察しているが、心機能の改善も認められ、MRIにおいて腫瘍の形成は認められていない。また、移植細胞も半年を経過しても残存していることがMRIで確認されているので、免疫抑制剤の複数使用と体網の使用は、移植細胞の長期生存に大きく寄与していると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では、24年度に大動物モデルへの移植であったが、23年度に前倒しして実施できたため、24年度はより臨床応用を見据えた研究(移植細胞の長期生存に関する移植方法の研究)を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究により、ヒトips細胞から心筋細胞シートの作製が可能であり、移植方法も大きく改善できたので、今後は、実際に臨床で使用する細胞株(CiRAにて作製される予定のホモドナーからのips細胞)を用いて大動物実験を行っていく必要がある。
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