研究課題/領域番号 |
10J06701
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
吉池 佑太 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ソーシャルロボット / コミュニケーションロボット / ソーシャルインタフェース / 原初的コミュニケーション / ミニマルデザイン / ヒューマンロボットインタラクション |
研究概要 |
本研究の目的は、人とロボットとのコミュニケーション成立の基盤を、原初的な水準において構成的に明らかにし、そのインタラクションデザインを新たなインタフェース技術として応用することにある。 本年度は、人とロボットが関わる際の「参与構造」やその「個人間距離の調整」に着目し、ロボットを用いたフィールド調査・分析および印象評価実験を行った。具体的には、ゴミ箱ロボット(Sociable Trash Box)が単体の場合と複数(3体)の場合での人の振る舞いや印象の違いを調査した。その結果、群れで(3体が近くで)動いていた場合、子どもたちは社会的な距離感を保ちながら関わり、また、その振舞いは人や生き物に対するものに近いことが示された。これらの結果は、ヒューマンインタフェースシンポジウム2011、HAIシンポジウム2011で発表し、International Journal of Social Roboticsに投稿し掲載された。また、ソーシャルインタフェース(Mawari)が、単体もしくは3体で情報提供を行う場合の認知的負荷の違いを調べた結果、3体である場合の方が認知的負荷は低くなることが示された。これらの結果は、ICSR2011で発表した。なお、昨年12月にHAIシンポジウム2010でも発表したこのソーシャルインタフェースに関する研究発表は、HAI2010 Outstanding Research Award優秀賞に選ばれた。さらに、これまでの「コンコン」インタフェースにおける相互適応プロセスに関しても、ヒューマンインタフェースシンポジウム2011、及びHRI2011で発表し、その応用については、2011年度人工知能学会全国大会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の目的に沿い、研究実施計画の通りに国内の学会(HIS,HAI,人工知能学会等)や国際会議(ICSR,HRI等)にて本研究の成果報告をしたことから概ね順調に進展したといえる。
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今後の研究の推進方策 |
原初的なコミュニケーション領域におけるシンボルの獲得共有に向けた相互適応プロセスについての分析については、まだ研究の余地があり、新たな適応モデル提案が望まれる。また、同様な適応モデルをベースにして、多人数会話における相互調整モデルに応用することで、多人数会話に基づくソーシャルインタフェースにつながると考えられる。
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