研究課題/領域番号 |
10J08241
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塚本 裕介 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 太陽系外縁天体 / Plutinos / Twotinos / 小天体 |
研究概要 |
太陽系外縁天体(TNOs)は現在までに1000以上発見されているが、観測が進むにつれて既存の惑星形成論では説明できないその不可思議な軌道分布が明らかになった。Malhotra(1993,1995)は海王星の移動によってこれらの分布を定性的に説明するモデルを提案した。しかし、観測が進展するに従ってMalhotraのモデルでは説明できない多くの問題が指摘されるようになった。それらの問題の中で、本年度は冥王星が属する3:2平均運動共鳴(MMR)に存在する微惑星(Plutinos)の軌道進化に着目して研究した。 特に申請者は海王星の移動終了後数十億年でPlutinosの軌道の不安定性がどのように進化するかを自己重力を考慮したN体計算によって調べた。 その結果、Plutionsが不安定化する時間スケールは前年度までに研究したTwotinosの時間スケールに比べて長いこと、そして、その原因はレゾナントアングルの振幅に対する軌道の安定領域が1:2共鳴と3:2共鳴では異なることに見いだせることを発見した。 また、太陽系を含む惑星形成の初期条件を理解するために原始惑星系円盤の形成、進化過程も研究した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は前年度のTwotinosの結果を拡張してPlutinosに関しての軌道安定性を調べた。その結果両者の違いを明らかにするなど、いままで予想されなかったことを明らかにし、TNOsの軌道進化過程に新しい示唆を与えることができるなどおおむね順調に進展したと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は今年度の予算を持って終了するが、今年度の結果は学会発表や査読論文にまとめられる予定である。
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