研究課題/領域番号 |
10J08529
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(実験)
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研究機関 | 名古屋大学 (2011-2012) 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 (2010) |
研究代表者 |
奥村 曉 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ガンマ線 / 宇宙線 / 星間物質 / 分子雲 / 光線追跡 |
研究概要 |
フェルミガンマ線宇宙望遠鏡を用いた過年度の研究の結果を出版した。この研究では、地球近傍の典型的な巨大分子雲であるオリオン分子雲と銀河宇宙線の衝突によって発生するガンマ線を観測し、太陽系外の特定の場所での宇宙線のスペクトルの情報を引き出し、スペクトル形状が地球で観測されたものと無矛盾であることを示した。また一酸化炭素電波輝線による観測でこれまでに見積もられてきた分子雲の柱密度は、ガンマ線強度と必ずしも比例関係にないことを明らかにした。 ガンマ線観測の将来計画CTAに参加し、焦点面カメラおよび光学系の開発を行った。焦点面カメラの開発ではカメラの基本性能の測定や較正、制御ソフトウェアの開発を担当し、1,000から10,000チャンネルの読み出しが可能な地上ガンマ線望遠鏡用のカメラの実現可能性を示した。カメラの初期プロトタイプを用いたこれらの結果を論文として出版した。また初期型以降に開発された複数の試作機を用いた試験も継続的に行った。 光学系の開発では、CTAで使用される複数の望遠鏡の光学シミュレーションを行い、望遠鏡の設計やモンテカルロシミュレーションの開発を共同研究者とともに担当した。また焦点面カメラとともに使用される集光装置形状を新たに発明し、論文として出版した。新しく発案した集光装置を用いることで、従来の地上ガンマ線望遠鏡に比べて大気チェレンコフ光の収集効率を3%程度高めることが可能になり、また同時に地表などからの迷光を20%程度低減することが可能になるため、ガンマ線検出感度の向上に繋がると期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ガンマ線望遠鏡を使用した宇宙線加速と伝搬の研究に加え、将来計画CTAの開発で主要な貢献を果たすことができた。日米欧の参加する巨大プロジェクトの中で十分な成果を出せていると考える。
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