研究課題/領域番号 |
10J08853
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
纐纈 丈晴 名古屋大学, 環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 偏波レーダー / 降水粒子判別 / レーダー気象学 |
研究概要 |
平成24年度は研究課題である雷雲の発達機構と降水粒子分布との関連性を明らかにするためにこれまで開発してきたXバンド偏波レーダーを用いた降水粒子判別法について精度の検証を行い、降水粒子判別法を完成させた。 雷雲内部の降水粒子分布を調べるためには降水粒子判別法により雨・雪片・氷晶粒子・あられを識別する必要があるが、これまで雪片と氷晶粒子については降水粒子判別法により適切に判別されるかどうか検証ができていなかった。年度の前半には、降水粒子判別法でこれまで検証ができていなかった雪片と氷晶粒子の識別について2011年冬季の北海道足寄郡陸別町および同年梅雨期の沖縄県島尻郡粟国村で行われた梅雨期に沖縄県島尻郡粟国村において行われたXバンド偏波レーダーと雲粒子ゾンデの同時観測によって得られたデータを用いて検証を行った。その結果、降水粒子判別法は雪片と氷晶を識別するのに有効であるのが確認されたため、日本気象学会2011年度春季大会およびヨーロッパレーダー学会で発表を行った。 年度の後半には、新たに2012年梅雨期に沖縄県島尻郡粟国村で行われたXバンド偏波レーダーと降水粒子を観測する雲粒子ゾンデ、ビデオゾンデによる降水雲の詳細な同時観測データを用いて降水粒子判別法の検証を行い、降水粒子判別法が降水雲内の鉛直方向の降水粒子分布(雨・雪片・氷晶粒子・あられ)を適切に判別できることが確認された。その結果を日本気象学会2012年度秋季大会、ワークショップ「降雪に関するレーダーと数値モデルによる研究」および国際会議「東アジア域でのメソ対流系とハイインパクトな気象に関する国際会議(ICMCS-VIII)」において発表した。また、上記検証結果を踏まえて降水粒子判別法を完成させ、投稿論文にまとめた。
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