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〈殺人〉を所与とする近代社会の批判的検討―死刑執行の実践の歴史社会学的分析から

研究課題

研究課題/領域番号 10J09977
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会学
研究機関立命館大学

研究代表者

櫻井 悟史  立命館大学, 先端総合学術研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード死刑執行人 / 殺人 / 死刑制度 / 歴史社会学 / カフカ / 死刑執行方法 / 〈殺人〉 / 日本 / 刑務官
研究概要

研究実施計画[A]にある、単著『死刑執行人の日本史-歴史社会学からの接近』についてのアウトリーチ活動の成果として、青弓社HPの『原稿の余白に』コーナーに、「殺人と<殺人>-『死刑執行人の日本史-歴史社会学からの接近』を書いて」と題したエッセイを書いたこと、立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点HPの『研究の現場』コーナーに「死刑執行を思考する」と題したエッセイを日本語と英語で書いたことが挙げられる。研究実施計画[B]に挙げた、立命館大学大学院先端総合学術研究科公募研究会「歴史社会学研究会」の成果として、『歴史から現在への学際的アプローチ』を刊行し、その中で、「死刑執行方法の変遷と物理的/感情的距離の関係」と題する論文を書いた。ここでは、受刑者の物理的苦痛を減らすことで、執行する側の精神的苦痛をも軽減しようとしてきたアメリカ合衆国や中国にみられるような「文明化」とは違い、日本ではもっぱら執行する側の精神的苦痛の軽減だけを模索することで死刑執行方法が変遷してきたため、その変遷を「文明化」という枠組みだけでとらえることはできないことを、実際の日本の死刑執行方法の細かな変遷を歴史的に追うことで明らかにした。また、そこから現在の日本では、殺人から物理的にも感情的にも距離をとることで、殺人に対する抵抗感が極端に低いなか死刑執行がなされている可能性があり、このことを批判的にとらえるためにも、森巣博の死刑廃止論を再評価する必要があることも示した。研究実施計画[C]にある聴覚障害者支援についての研究成果としては、『聴覚障害者情報保障論-コミュニケーションを巡る技術・制度・思想の課題』を刊行したことが挙げられる。以上の計画とは別に、生活書院が発行する雑誌『生存学』にカフカの『流刑地にて』の読解を通じて、現行の死刑廃止論を批判する論考「殺人機械の誘惑」を執筆した。

報告書

(2件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2012 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (1件) 図書 (3件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 死刑執行方法の変遷と物理的/感情的距離の関係2012

    • 著者名/発表者名
      坂本徳仁・櫻井悟史・鹿島萌子
    • 雑誌名

      『歴史から現在への学際的アプローチ』(生存学研究センター報告)

      巻: 17 ページ: 130-149

    • NAID

      120004140691

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [雑誌論文] 殺人機械の誘惑2011

    • 著者名/発表者名
      櫻井悟史
    • 雑誌名

      生存学

      巻: 4 ページ: 129-132

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [雑誌論文] 音声認識エンジンを用いた情報保障の現状と課題2011

    • 著者名/発表者名
      櫻井悟史
    • 雑誌名

      『聴覚障害者情報保障論--コミュニケーションを巡る技術・制度・思想の課題』(生存学研究センター報告)

      巻: 16 ページ: 144-156

    • NAID

      120003459449

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [雑誌論文] 視覚障害者の読書環境の歴史-1985年以降の電子書籍に注目して2011

    • 著者名/発表者名
      櫻井悟史・植村要
    • 雑誌名

      Core Ethics

      巻: 7 ページ: 355-364

    • NAID

      110008591756

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 音声認識字幕化システムにおける要約・原文復唱入力方式の比較分析2010

    • 著者名/発表者名
      坂本徳仁・櫻井悟史・鹿島萌子
    • 学会等名
      障害学会第7回大会
    • 発表場所
      東京大学(東京都)
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 『聴覚障害者情報保障論--コミュニケーションを巡る技術・制度・思想の課題』(生存学研究センター報告16)2011

    • 著者名/発表者名
      坂本徳仁・櫻井悟史
    • 総ページ数
      254
    • 出版者
      生活書院
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [図書] 死刑執行人の日本史-歴史社会学からの接近2011

    • 著者名/発表者名
      櫻井悟史
    • 総ページ数
      213
    • 出版者
      青弓社
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 『特別公開企画アフター・メタヒストリー--ヘイドン・ホワイト教授のポストモダニズム講義』((生存学研究センター報告13)、「第三部「物語と歴史研究会」報告」、「あとがき」)2010

    • 著者名/発表者名
      吉田寛・篠木涼・櫻井悟史編
    • 総ページ数
      191
    • 出版者
      生活書院
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.arsvi.com/w/ss06.htm

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.arsvi.com/w/ss06.htm

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-12-03   更新日: 2024-03-26  

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