研究課題/領域番号 |
10J10083
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
見田 朱子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | 幸福 / 幸福観 / 調査 / 国際調査 / データ / メキシコ / フランス / Morris / C.W.Morris / World Values Survey / 近代化 / Easterlin |
研究概要 |
平成23年度、申請者は、C.W.Morrisの調査方法を応用した自由回答法をメインとする質的アンケート調査をメキシコ及びフランスで行った。大学生を中心としつつも、可能な限り多様な民族・職業・年齢層に回答依頼をした。メキシコ(メキシコシティ、チアパス州など)では約1500票、フランス(パリ、ブルゴーニュ地方など)では約1200票の有効回答を回収し、現在は回答の翻訳とデータベース化を進めている。この調査結果は、研究目的「多様な文化・社会的背景をもつ「幸福」観の内実を[...]具体的に描き出」すための直接の分析材料になる。それとともに学術界全体に対して、この調査手法およびデータベースは、主に「質的」データのあり方を大きく進歩させ、分析方法の多様化や二次利用の可能性を広げる試みである。 本研究における今回の調査は、特に次の点において意義を持つ。 1.まず、従来の調査には、回答者本人の主観的「幸福度」を尋ねるものは多くあるが、「なぜ幸福であるのか/ないのか」を当該の回答者に尋ねる調査は存在していない(少なくとも、公開はされていない)。本調査はこれを補い、より現実に即した「幸福観」の分析を可能にする。 2.次に、調査結果のデータベースは、二次分析への利用が可能な質的データベース構築の試みである(データベースは英・西・仏語でインターネット上に公開予定)。 3.メキシコ、フランス両国で、世界価値観調査の国別代表者に行ったインタビューでは、質問項目の狙いやデータクリーニングの方法について、同調査データの利用に際しての重要な参考証言を得ることができた。 現在はメキシコ票から、順次(1)保存(ナンバリング後にスキャニング)、(2)翻訳作業(手書きの自由回答をテキストデータ化する作業を並行)、(3)データベース化を進め、現在はメキシコ票の約500票が(1)、約600票が(2)、約400票が(3)の作業に入っている。
|