研究課題/領域番号 |
10J10245
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
藤野 陽平 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 日本語 / ポストコロニアリズム / 省籍矛盾 / 光州事件 / 長老教会 / カトリック / 反原発運動 / 平和運動 / 植民地主義 / 東アジア / キリスト教 / 宗教と政治 / 台湾 / 台湾における日本語 / 移動と宗教 / 近代化 / コロニアル期とポストコロニアル期の連続性 / 韓国の民主化運動 |
研究概要 |
本年度は以下の調査を実施した。 台湾(2012年4月20-22日、8月28日-9月3日、10月3-22日、2013年2月27日-3月18日) 日本語リテラシーの高いキリスト教徒へのインタビューを実施した。これまでに引き続き日本語による礼拝を行う台湾基督長老教会国際日語教会と、日本語によるデイケアセンターである社団法人台北市松年福祉会玉蘭荘に集う人々を対象とした。 それ以外にも(1)台湾基督長老教会済南教会、(2)双連安養中心、(3)台湾基督長老教会台湾公義行動教会、(4)台湾基督長老教会義光教会でも調査した。(1)は同じ建物の中に本省人と外省人の間に存在する省籍矛盾という対立がある。(2)はキリスト教系の老人ホームであるが、月に一度日本語による礼拝が行われ、また日本語リテラシーの高いキリスト教徒が多い。(3)は台湾独立志向の強い長老教会でも特にその政治性の強い教会である。(4)は1980年2月28日に発生した林家事件の現場を、長老教会が入手し教会にしたもので、多くの社会活動に参与している。 韓国(2012年11月22日-1月21日) 台湾での事例と比較対象とするために韓国での調査も実施した。主に全羅南道光州市に滞在し、現地で1980年に勃発した光州事件と現地のキリスト教徒の関わりについて文献調査を実施した。その他には光州事件と関わりの強いカトリックの南洞聖堂の他、台湾で調査中の真イエス教会の韓国教会、海外宣教に力を入れ外国人を多く集めている教会でも参与観察を実施した。 長崎・篠栗(2012年6月13-18日) 昨年度に引き続き長崎のカトリック信仰と反原発運動、平和運動とのかかわりについて調査をした。また、福岡県の篠栗霊場の巫女で以前はカトリックの信者であったという女性へのインタビューも実施した。
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