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難聴幼児のコミュニケーション能力の補聴と人工内耳手術による影響

研究課題

研究課題/領域番号 11111207
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

加我 君孝  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80082238)

研究分担者 室伏 利久  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30242176)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード人工内耳 / 先天難聴 / 音響分析 / ABR
研究概要

先天性難聴児6例(3〜5歳)に対して人工内耳埋込術を行い、手術前、手術後の聴覚・音声・言語の比較を行った。比較の方法は、聴覚心理、言語発達の神経心理学的な方法の他に、音響分析を行った。
聴覚は手術前は、聾の状態であったのが、手術後、平均聴力は全周波数で20〜30dBと著し<向上した。言葉だけでなく、音楽、環境音の聴きとりも著しく向上した。音声は、手術前は、いわゆる聾児の発声でほとんど聴きとれなかったのが、1例を除き誰でも聴きとれる発音に著しく向上した。言語力は手術前は、同年齢の子供よりはるかに遅れていたが、手術後は急速に再獲得が始まり、手術後2年をすぎると、ほとんど同年齢の子供の言語力に追いつくことが出来るようになった。
音楽については成人の人工内耳埋込術を受けた患者は、音程の認知が悪く、結果的には歌唱能力については音痴の状態になる。ところが、我々の症例については、音程の認知も良好で、歌唱も音程のはずれることが少なく、上手に歌うことが出来るようになった。人工内耳埋込術でも、手術後の改善の遅い1例は、知的な発達のやや遅いのが特徴であった。
全例に対して、手術前後の音声の変化を、音響分析を用いて分析した。その結果、手術前は母音も子音も、フォルマント構造が乏しかったものが、手術後は、経過とともに、次第に明瞭なフォルマント構造に分化することが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加我君孝: "聴覚系の発達・可塑性・再生の臨床的背景"Otol. Jpn.. 8(3). 119-126 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 加我君孝: "人工内耳の現在とAuditory Brainstem Implant"Brain and Neul. 51(2). 103-114 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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