研究課題/領域番号 |
11111221
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
今井 むつみ 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (60255601)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ことばの学習 / 言語学習 / 制約 / 動詞の獲得 / アクション |
研究概要 |
本研究は、3歳児と5歳児が、新奇な事物が新奇なアクションに含まれるシーンを指して発せられた新奇な語をどのように理解するのかを明らかにすることを目的とした実験を行った。まず、ある人物が新奇な事物とともに特定のアクションをしているシーンをビデオ画像で提示する。その際、名詞条件では「ほらネケよ」のように新奇語が名詞として発話され、動詞条件では「ほらネケってるよ」のように動詞として発話される。次に2つのビデオ画像が選択刺激として二つのモニターに同時に提示される。一つのシーン(Action Same)は標準刺激とアクションが同じだが事物が異なる。もう一つのシーン(Object Same)では、事物は標準刺激で用いられたものと同じだが、アクションは異なる。どちらのシーンも行為の主体は標準刺激と同じ人物である。テスト刺激の提示中、動詞条件では「ネケっているのはどっち?」、名詞条件では「ネケはどっちにある?」、とそれぞれ尋ねた。結果はことばの学習の初期には、子供は動詞の意味は事物と独立ではなく特定の事物と一体になったものとして理解しているという仮説を支持するものであった。5歳児は、動詞条件はAction Same、名詞条件ではObject Sameをそれぞれ非常に高い割合で選び、名詞は事物、動詞は事物とは独立のアクションにマップすることを理解していた。それに対し、3歳児は名詞条件ではObject Sameを高い割合で選んだが、動詞条件ではランダム反応を示し、名詞がアクションに関係なく事物を支持することは理解しているが、動詞の意味はまだ事物と切り離されておらず、今回用いた刺激のように事物が別のものに代わってしまうとうまくアクションに意味をマッピングできないことが示された。
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