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知覚・言語統合処理機構の発達過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11111228
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関同志社大学

研究代表者

柳田 益造  同志社大学, 工学部, 教授 (00116120)

研究分担者 伊藤 昭  山形大学, 工学部, 教授 (40302301)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードストループ・テスト / 吃音 / 視線 / 心 / ゲーム / 韻律 / 和音進行
研究概要

1.認知的素過程の所要時間の推定とその年齢層別の比較
これまでのデータで抜けていた若年層と中年層を対象に,拡張ストループテストを実施し,これまでのデータと合わせて諸過程の所要時間を年齢層別に比較した.
2.吃音のモデルに基づく吃音の認識
昨年度に検討した「吃音のモデル」に基づいて吃音現象を観察し,語頭音節付加型逆行DPによる単語認識と重複部削除法による連続音声の認識を試みた.
3.コミュニケーションにおけるマルチモーダル処理に関する認知科学的検討
昨年度から引き続いて,コミュニケーションにおける視線情報の役割について検討した.a.顔画像から黒目の位置を検出し,視線方向を実時間で自動的に検出する装置を開発した.b.人は,相手の視線を視覚情報だけから機械的に判断しているのではなく,高度な心理的処理を行っていることが分かった.
4.心のモデルに関する検討
社会の中で他人の心を読むという認知的行為を,マルチプレイヤーによる「囚人のジレンマ」ゲームのモデルから考察し,心のモデルを構築してその工学的実現を検討した.
5.発話に対する主観的印象の韻律からの推定
「皮肉発話か誉めコトバか」を判断する韻律特徴の抽出とそれに基づく判別を試みたところ,日本語文の主辞と考えられる文末終助詞の韻律から約80%が判別できた.
6.知覚情報としての和音進行に関する規則の言語表現とアルゴリズム化
自然な和音進行感を与える規則を明示的な形で記述し,それをアルゴリズムの形で計算機上にインプリメントし,和声学の学習システムに応用する可能性を検討した.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 伊藤 昭: "心を読む能力の創発-マルチプレイヤー囚人のジレンマゲーム-"認知科学. 6・1. 77-87 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 昭: "心のモデルと人工の心"Computer Today. 17・1. 4-8 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Masuzo YANAGIDA他: "Anguented Backward DP for Recognizing Stuffered Speech"COST254 Workshop,Bordeanx. 123-128 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 柳田 益造: "和声学独習システムの開発を目指して"同志社大学 理工学研究報告. 40・4. 5-8 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 浜崎 敏幸 他: "皮肉音声に対する知覚的印象の韻律からの推定"情報処理学会 音声言語情報処理研究会. 27-1. 1-8 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 奥村 恭子 他: "音声認識における吃音処理に関する検討"電子情報通信学会 音声研究会. SP99-135. 29-36 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 柳田益造: "コンピュータとおしゃべりを(美濃導彦編「情報メディア工学」op.51〜59第5章"オーム社. 10 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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