• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

軽度精神遅滞児や学習障害児の数感覚を育てる支援環境としてのコンピュータの活用

研究課題

研究課題/領域番号 11111229
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関聖徳大学

研究代表者

東原 文子  聖徳大学, 人文学部, 講師 (60272150)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード障害児教育 / 教育工学 / コンピュータ / 算数文章題 / 学習支援 / 学習困難児
研究概要

本研究では、乗法や除法の計算はできても、算数文章題を解く際に具体物の操作をイメージできないために計算式と具体的な状況を結び付けられない学習困難児童を対象として、コンピュータで、画面上のオブジェクトをマウスによってグルーピングしたり移動したりするツールソフト「ぶんしょうだいひろば」を作成した。
予備調査として、まだ乗法や除法を学習していない小学校1年生78名を対象に、等分除の文章題において、ぺ一パーテストと、コンピュータの試行を行った。その結果、ぺ一パーテストでは、状況を正しく絵に描けた児童は45%であったが、コンピュータの試行においては86%の児童が、画面上のオブジェクトを正しく分配することができた。したがって、簡単な操作で具体物操作を擬似的に行える環境として、本ツールソフトは、乗法や除法を知らない児童に対しても、問題解決を支援できることが明らかとなった。
また、特殊学級に在籍する小学校5年女児(LD周辺児とみられている、不登校歴をもつ児童)の学習に本ツールソフトを利用した。その結果、本児が苦手とする分配課題において、問題解決の過程の一部としてツールソフトをノートのように利用することができ、繰り返し利用するうちに、類似の文章題において、問題文の内容と演算との関係に気づいて、苦手意識を取り除くことができた。このように、本ツールソフトの試行により、対象児の具体物操作の特徴を詳しく観察することができ、また、具体物の操作を通して、分配課題と乗法の式との関係を対象児が自ら気づいていくことを援助することができた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi