• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

地震動の早期情報伝達にむけた大地震の破壊域の自動推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11115214
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

久家 慶子  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50234414)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード地震動 / 自動決定 / 断層面 / 強震計 / メカニズム解 / モーメント解放量
研究概要

本研究では、地震の断層面や破壊域などの自動決定を念頭におき、3つのステップからなる自動解析システムを提案、構築した。3つのステップは、1)地震のメカニズム解の決定、2)断層面と断層長の決定、3)矩形断層でのモーメント解放量の時空間分布の決定、からなる。データは強震計波形記録を利用する。システムの動作確認には、過去の大地震の強震データを用いた。兵庫県南部地震では、ステップ1で、東西方向に圧縮軸をもつ横ずれ断層のメカニズムが決まる。ステップ2では、北東-南西走向の鉛直な面が、断層面として正しく選択される。同時に推定されるモーメント解放量分布で、顕著な値が、震源から淡路島側に約15km、神戸側に約35kmに現れ、断層長が約50kmであることを示す。ステップ3は、さらに、モーメント解放量の深さ分布を検出する。大きな解放量が震源の淡路島側隣の浅い部分にあるとともに、神戸側ではモーメントの解放が震源付近の深さにひろく起こったことがわかる。
システムは、現在、強震ネットや関西地震観測研究協議会のデータを用いて稼動している。北陸・近畿から中国地方の浅い小・中地震がステップ1を起動し、モーメントテンソル解が自動決定され、電子メールやホームページで公表されている。強震ネットについては、30以上の解が決定され、約70-80%がP波初動分布やフリージア計画で決定されている解と調和的している。関西地震観測研究協議会のデータを用いたシステムでは、強震計のトリガーによって配信される電子メールを受信することによってシステムが起動する、準リアルタイム対応も実現している。7月に発生した大阪湾の地震で自動決定されたメカニズム解は、北北東-南南西走向の逆断層で、強震ネットやフリージアで決定された解とも一致する。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kuge, Kikuchi, and yamanaka: "Non-double-couple moment tensor of the March 25, 1998, Antarctic earthquake : Composite rupture of strike-slip and normal faults"Geophy. Res. Lett.. 26. 3401-3404 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 久家: "地震防災の事典"朝倉書店(印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi