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XAFSによる疑似的電極界面構造解析-銀単結晶上の塩素・水共吸着系

研究課題

研究課題/領域番号 11118215
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

太田 俊明  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80011675)

研究分担者 近藤 寛  東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (80302800)
横山 利彦  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20200917)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードXAFS / STM / 電極表面 / ハロゲン特異吸着 / 銀ハロゲン化物
研究概要

本研究では、超高真空で清浄化したAg単結晶表面に電解質のもととなるClをふらせ、さらに水を数層載せることによって疑似電極界面を作り出し、その表面の局所構造をCl K-XAFS法で調べた。その結果、Ag(100)面Cl吸着系のCl K-XAFSでは以前に報告された結果と良い一致を示したが、これに水を数層載せることによって、XAFSスペクトルは顕著に変化し、水の影響でClの局所構造が変化することが分かった。この構造変化は部分的に表面にAgC1状の相が形成されているとして解釈される。さらに、水をとばすと元のc(2x2)相に戻ることが分かった。これらの結果は現在Surface Scienceに投稿中である。
一方、Br/Ag(111)系について、超高真空下でBrを清浄な銀表面に吸着させたときの構造をLEEDと超高真空STMで観察し、長周期秩序と短距離秩序の相関を調べた。その結果、Br吸着量にしたがって、√<3>×√<3>相から3×3相に変化するが、√<3>×√<B>相ではAg(111)原子像しか見えず、Br原子が動きやすいことを示している。これに対して、3×3相ではBrが狭い範囲で動いているものの、基板の1.5倍の格子定数を持った正六角形配置をしていることが明らかになった。さらに、微量のCdとBrの共吸着系ではより密に充填した基板と不整合な格子を形成することが分かった。これらの結果はSurf.Sci.Lett.に印刷公表済みである。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] O. Endo, H. Kondoh, T. Ohta: "Scanning tunneling microscope study of Brandsorbed on the Ag (111) surface"Surface Science. 441. L924-L930 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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