研究課題/領域番号 |
11118250
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
有賀 克彦 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教授 (50193082)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | デンドリマー / 単分子膜 / 気-水界面 / 分子占有面積 / 表面圧-面積曲線 / 脂質構造 / ユニット数 / 成長世代 |
研究概要 |
近年、界面における様々な物理化学現象に特異性が認められてきている。それえに伴って、分子レベルでの界面構造の制御が重要性を増している。空間的な広がりを制御するデンドリマーの技術を二次元面に適用すれば、制御された界面構造が構築されるものと期待される。我々は、ペプチドを基本とした両親媒性分子を合成し、それを順次縮合させることによって各世代に脂質構造を有するデンドリマーを開発した。新規デンドリマー開発のために、ペプチドのC末端に疎水基を導入し、N末端側にトリメチルアンモニウム塩やアミドなどの親水基を導入したペプチド型脂質を合成した。始めにそれらの会合挙動や界面物性を検討したところ、いくつかの新規な知見が得られた。例えば、トリペプチド型脂質は有機溶媒中やキャストフィルム中において、ファイバーなどの様々な超分子会合構造を与えることが明らかとされた。次なる段階として、ペプチド脂質からデンドリマー合成を行った。トリペプチドLys-Lys-Gluに炭素数16のジアルキル疎水部とアセチルアミド型親水部を有するユニット分子を合成した。続いて、Glu残基側鎖を脱保護し、中心リンカーであるエチレンジアミンに集合させて第一世代とした。その後、Lys残基側鎖の脱保護とGlu残基側鎖への縮合反応を繰り返し、段階的に脂質デンドリマー分子を合成した。合成確認は、^1H-NMR、GPCおよびTOFMSにより行った。これらの脂質デンドリマーのπ-Aカーブはいずれも膨張型であり世代の伸長とともに分子占有面積の広がりを見せた。20mN/mにおける分子占有面積をデンドリマー中の脂質ユニットの数に対してプロットしたところ、直線的な関係が認められた。このことから、各脂質デンドリマーにおいてそれぞれの脂質ユニットが同じようなパッキング状態を保ちながら、二次元的な広がりを制御していることが明らかとなった。
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