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ゼオライト細孔構造規制を利用した選択的環化反応

研究課題

研究課題/領域番号 11119220
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関横浜国立大学

研究代表者

辰巳 敬  横浜国立大学, 工学部, 教授 (30101108)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードゼオライト / エポキシ化 / 過酸化水素 / 環化 / 疎水性 / 修飾 / 環状エーテル
研究概要

チタンを骨格に含んだゼオライトを触媒とし、過酸化水素を酸化剤とした液相酸化反応により、不飽和アルコールから一段で選択的にテトラヒドロフラン環やテトラヒドロピラン環を有する生成物を合成する反応を開発した。ゼオライトの構造ならびに細孔径の影響、温度、共存溶媒の効果についての検討を行った。Ti-Betaを用いてより多環式不飽和アルコールなど、嵩高い基質の酸化と続いての環化を行ったところ、TS-1では転化率も環化選択性も低い基質を効率よく環化させることができた。シリカ源としてSi(OEt)_4(TEOS)ならびにRSi(OEt)_3(RTES)、Ti源としてTi(OBu)_4を用いヘキサデシルトリメチルアンモニウムカチオン存在下、140℃での水熱合成により、Ti-MCM-41の有機基を直接導入することに成功した。とくにRTESとして、C1(CH_2)_3Si(OEt)_3を用いると構造規則性を保ちつつTiの導入量を高くできた。Rの小さいときd間隔は増加し細孔径は増加したが、Rをペンチル、フェニルとすると構造規則性の低下と細孔径の減少傾向が見られた。有機基導入による疎水性の増加は水の単層吸着量の減少から窺うことができた。各種の不飽和アルコールのエポキシ化触媒として、有機基導入前より活性が大きく向上した。酸化剤としてはTS-1と異なりtert-ブチルヒドロペルオキシドが優れ、エンド付加生成物も得られた。有機基の導入により環化反応が抑制されエポキシドでとまる傾向がみられ、シラノール基の減少により酸性が低下するためと推測された。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] A. Bhumik, T. Tatsumi: "Intramolecular Rearrangement of Epoxides Generated In-situ over Titanium Silicate Molecular Sieves"J. Catal.. 182. 349-356 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] A. Bhaumik, T. Tatsumi: "Highly Efficient and Regioselective Cyclization Catalyzed by TS-1"ACS Symposium Series, American Chemical Society. 93-79 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] A. Bhaumik, T. Tatsumi: "Organically Modified Titanium Rich Ti-MCM-41, Efficient Catalysts for Epoxidation Reactions"J. Catal.. 189. 31-39 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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