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スルフィド活性種の生成と反応制御

研究課題

研究課題/領域番号 11119224
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

沢木 泰彦  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30023120)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード活性中間体 / スルフィド / 活性酸素種 / パースルホキシド / ラジカルカチオン
研究概要

有機反応において結合の生成と開裂を制御するために、各種のヘテロ元素の応用が注目されている。脂肪族スルフィドを一電子酸化すると、S-S三電子結合による二量体ラジカルカチオンを形成することはよく知られているが、芳香族スルフィドでは生成しないとされて来た。しかし、チオアニソール類の光増感一電子酸化系についてレーザーフラッシュ分光法により追跡した結果、容易にラジカルカチオン二量体を生成することが判明した。濃度変化により2種類の二量体ラジカルカチオンを形成し、吸収極大が470nmのものがσ型、800nmのものがπ型の二量体である。
スルフィドと一重項酸素の付加物であるパースルホキシド(Persulfoxide)の特徴的な反応は求核的酸素移動であり、スルホキシドを選択的に酸化してスルホンを与える。このパースルホキシドの反応性がアルコールの添加により大幅に変化することが判明した。溶媒にROHを添加すると活性中間体の求電子性が大幅に増加するが、大過剰量の添加では減少する。一方、CF_3CH_2OHでは、求電子性を大きく増加させる特別な効果があった。このように、アルコール類の効果により、4種類の活性酸素種の介在が示唆された。反応制御の方法として、溶媒の付加と関与が重要であることを示した。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H. Yokoi, K. Ishiguro, Y. Sawaki: "Effect of Concentration of Radical-Ion Intermediates in the Photochemical Redox Reaction of the Diphenylmethyl Radical"J. Photochem. Photobiol. A : Chemistry. 125. 39-46 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 石黒、沢木: "安定中間体効果と寄生平衡"有機合成化学協会誌. 57・10. 856-866 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] K. Ishiguro, Y. Sawaki: "Structure and Reactivity of Amphoteric Oxygen Species"Bull. Chem. Soc. Jpn.. 73(in press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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