• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

軽元素を含む遷移金属カルコゲナイド化合物の合成と構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 11120212
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

井本 英夫  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20168529)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードセレン化物 / B_<12>二十面体 / ケイ酸リン酸塩 / トンネル構造 / 結晶構造
研究概要

昨年より継続して研究を行っているトンネル構造をもつCr-B-Si-Se系新化合物については,X線回析データ等より組成の推定を行い,Cr(B_<12>)Si_3Se_<12>・(B_2Se_3)_<1.33>であると結論された.また,新たな合成法により,不純物を含む試料であるが従来より100倍以上の収量を得ることに成功した.また,この合成法用いることにより,遷移金属としてクロム以外に,チタン,バナジウム,マンガン,鉄においても同様の化合物が得られることが粉末X線回折法により確認され,M(B_<12>)Si_3Se_<12>と言う構造が安定な構造であることが判明した.これによって,トンネル構造をもっセレン化物という新たな化合物群の存在が明らかとなり,今後,硫化物への展開が期待される.
金属塩化物とリン酸水溶液を反応させ,得られたアモルファスな金属リン酸塩を石英封管中で温度勾配のある条件で加熱することによって,ケイ酸イオンとリン酸イオンの複合ネットワーク構造を持つ二つの化合物,Rh(SiOSi)(PO_4)_3およびIn_2(SiOSi)_<1/2>(PO_4)_3が得られた.これら二つの化合物は異なった組成をもつが,構造的にはきわめてよく似ている.すなわち,いずれの構造も,リン酸イオンはほぼ六方最密充填しており,その正八面体型の間隙に金属イオンおよびSiOSi単位が入っている.これらの構造で特に注目されるのは,Si-O-Siの結合角がほぼ180°になっていることである.ほとんどの縮合ケイ酸塩において,Si-O-Siの結合は曲がっており,これが曲がっているのは,SiOSiがリン酸イオンと結合していることによる電子的影響と考えられる.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M. Hanawa, T. Kobayashi, and H. Imoto: "Silicophosphates of Rhodium and Indium"Zeitschrift fur anorganichen und allgemeine chemie. 626・1. 216-222 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi