研究課題/領域番号 |
11120236
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山中 昭司 広島大学, 工学部, 教授 (90081314)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | シリコン / クラスレート / Zintl相 / 超伝導 / ナノネットワーク |
研究概要 |
シリコン単体だけでは作られるネットワーク構造の種類は限られるが、アルカリおよびアルカリ土類金属、希土類金属とシリコンとのZintl相(電気陽性金属元素と比較的弱い電気陰性元素間のインターエレメント化合物)には、種々のアニオンクラスターや一次元、二次元シリコンネットワーク構造が含まれる。本研究では、シリコンZintl相の多様性に着目し、これを出発物質として、種々の興味ある機能性を有する新規なシリコンネットワークを誘導することを目的とする。本年度は下記の研究成果を得た。 1.Ba_<24>Ge_<100>クラスレートの合成と構造解析 Zintl相から誘導されるシリコンクラスレートの中間体を単離し、構造を調べるため、ゲルマニウムを用いて研究した。BaGe_4組成のアーク炉溶融によって単結晶を合成し、構造解析を行った。中間体はBa@Ge_<20>の12面体が面を共有して連結した新規クラスレート構造であることを明らかにした。 2。新規クラスレートネットワークを有するBa_<24>Si_<100>の高圧合成と構造解析 Ba24Ge100と同形のシリコンクラスレートを高圧を用いることにより合成することに成功した。電気伝導度測定から、金属伝導を示すことを明らかにした。 3。ヨウ素原子を内包する新規シリコンクラスレートの合成 これまで知られているシリコンクラスレート化合物は金属原子しか内包されていなかったが、電気吸引性のヨウ素原子をドープすることに成功した。物性的に興味ある新物質として、研究の新しい展開が期待できる。
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