研究課題/領域番号 |
11121204
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
正田 晋一郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10143364)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | グリコシル化 / N-アセチルラクトサミン / 糖オキサゾリン / チオーN-グルコサミド / キチナーゼ / N-アセチルグルコサミダーゼ / 糖タンパク質 / 糖加水分解酵素 |
研究概要 |
すでに糖オキサゾリン誘導体が、キチンの加水分解酵素であるキチナーゼにより認識され、糖供与体として働くことを報告している。本研究では、さまざまなオキサゾリン誘導体および糖受容体を用いる不可逆的な酵素的付加反応の開発を目的とした。 チオ N-グルコサミニドの酵素的ラクトサミニル化反応 糖受容体として、各種チオ N-グルコサミニドを用いて、N-アセチルラクトサミンに対する酵素的付加反応を試みた。その結果、Sメチル体、SH体、および重合基を持つチオグリコシドの付加反応がいずれも高い収率で進行することを見いだした。また、重合基を有する生成三糖に関しては、アクリルアミドとの共重合を行ない、新規グリココンジュゲートを合成した。現在生成ポリマーの物性評価を行っている。 含マンノース新規三糖の合成 細胞表層糖タンパク質のコア構造の一つに、Man-GlcNAc-GlcNAc 骨格がある。そこで、野口研究所との共同研究として、本酵素反応を用いる上記コア構造の構築を目指した。まず、Man-GlcNAc のオキサゾリン誘導体を化学合成した。次に、各種N-アセチルグルコサミダーゼ存在下、p-ニトロフェニグルコサミニドの付加反応を試みたところ、興味深いことにエンド型グルコサミダーゼにより、付加反応が効率よく進行することを見いだした。従来この反応の収率は非常に低いことが知られており、本研究は細胞表層糖タンパク質の基本骨格の構築に有用な方法論を提供するものである。
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