研究課題/領域番号 |
11121219
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小堤 保則 京都大学, 生命科学研究所, 教授 (70205425)
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研究分担者 |
川嵜 敏祐 京都大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (50025706)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | スフィンゴ脂質 / スフィンゴシン / ISP-1 / プロテインキナーゼ / GFP / 酵母 / 細胞死 / 免疫抑制物質 |
研究概要 |
アポトーシス誘導型免疫抑制物質ISP-1の酵母に対する致死作用を回避する機構に糖脂質の関与が示唆されている。さらに、それに関連した遺伝子の単離にも成功している。そこで、この細胞死抑制機構の解析を以下の点から進めた。 (1)細胞死抑制シグナルに関与する遺伝子SLI1の解析 申請者らは、酵母の系を用いて複数のISP-1耐性遺伝子をクローニングし、これをSphingosine-Like Immunosuppressant resistant geneの頭文字をとってSLIと名付けた。そこで、これらの遺伝子のうち、最も耐性の強いSLI1についてGreen Fluorescent Proteinとの融合タンパク質も作製し細胞内局在を明らかにしたところ膜画分に局在している事が明らかになった。 (2)細胞死抑制シグナルに関与する遺伝子SLI2の解析 SLI2はセリンスレオニンキナーゼをコードする遺伝子であった。そこで、GFPとの融合タンパク質を作りその局在を見たところ細胞膜と、細胞質に存在していた。興味深いことに、スフィンゴ脂質の減少により、膜局在は見られなくなり、増加により、多くの融合タンパク質が、膜に移行した。さらに、SLI2の細胞内局在は、酵母のアクチンとの相同性が見られた。これらのことから、スフィンゴ脂質、さらにはSLI2の転写産物は細胞骨格の制御に関与している可能性が示唆された。
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