研究課題/領域番号 |
11121226
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
林田 修 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 助教授 (20231532)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 糖クラスター / クラスター効果 / 表面プラズモン共鳴 / 会合挙動 |
研究概要 |
1.糖クラスターの合成 シクロファンを分子基盤としてマルトース、セロビオース、メリビオース、イソマルトース及びオリゴ糖であるマルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース誘導体をそれぞれ8つ有する糖クラスターの合成を行った。 2.水中における糖クラスターの会合挙動 長鎖アルキル基を有するOctakis-typeの糖クラスターは両親媒性の性質を示し、水中では種々の会合体を形成していることが動的光散乱測定により明らかとなった。また、透過型電子顕微鏡観察や原子間力顕微鏡観察によってもこれら会合体の存在が確認された。 3.リン酸化合物との相互作用 糖クラスターの糖鎖の長さが伸びるに従って、糖クラスターのリン酸関連化合物に対する結合挙動が大きく異なることをNMR法によって明らかにした。また、糖クラスターの水溶液にリン酸イオンなどのアニオンをゲストとして添加すると、会合体どうしの凝集が起こること、さらにその凝集速度は糖鎖の長さが伸びるに従って促進されることを明らかにした。 4.表面プラズモン共鳴法による糖クラスターの固定化挙動 表面プラズモン共鳴法によって検討したところ、疎水性表面に糖クラスターを固定化できることを表面プラズモン共鳴法によって明らかにした。また、その吸着は単分子層からなることがわかった。さらに、リン酸イオンを添加すると、糖クラスターが多層吸着することがわかった。
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