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近接場光学数値解析のための新しいベクトル積分方程式

研究課題

研究課題/領域番号 11122207
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岐阜大学

研究代表者

田中 嘉津夫  岐阜大学, 工学部, 教授 (40092944)

研究分担者 田中 雅宏  岐阜大学, 工学部, 助手 (80267848)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード近接場光学 / 積分方程式 / 境界要素法 / シミュレーション
研究概要

研究室では,境界要素法(モーメント法)による,ファイバ・プローブを使用した近接場光学問題の二次元・三次元シミュレーション・コードの開発を行っている.本研究の特徴は,以前に我々が見出した導波モード分離型積分方程式(GMEIE)を利用することにより,プローブ内の導波モードを含めたグローバル・モデルの精密解析が可能なことである.二次元問題については,これまで開発してきた走査型フォトン・トンネル顕微鏡(PSTMS),近接場光マニピュレータのシミュレーション・コードを金属被覆プローブの場合に拡張し,近接場光の物理的性質を解析した.作製した二次元シミュレータ・コードを利用して,現在,NFO顕微鏡において解像力を決定する基本要素を調べている.
また,三次元近接場光学ベクトル問題のシミュレーションコードを開発した.基本となる三次元ベクトル積分方程式として,体積積分方程式(Lippman-Shwinger方程式),および,電界型境界積分方程式を取り上げた.体積積分方程式にIteration法を組み合わせることにより,近接場光学の大規模問題(未知数十万以上)を小さな計算機記憶容量(1GB以内)で,高速(数10時間)に解くことができるコードを開発した.1/12波長の大きさを持つ誘電体近傍を誘電体球(プローブ)で走査した時の全散乱電力のプローブ位置依存性を求め,確かに,1/12波長の像が観測できることを確認した.上記結果は,各種論文誌,1999年に北京で開催された2APNFO国際会議で発表した.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 田中雅宏,田中嘉津夫: "境界要素法を用いた近接場光学マニュピレーション-金属コーティングされた開口プローブ-"電子情報通信学会論文誌. J82-C-I-8. 468-476 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] K. Tanaka, M. Tanaka & K. Katayama: "Simulation of two-dimensional photon scanning tunneling microscope by boundary integral method : p-polarization"Optical Review. 6・3. 249-256 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-03-31   更新日: 2016-04-21  

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