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多元合金の規則・不規則構造研究のためのX線(放射光)異常散乱法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11123235
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関いわき明星大学

研究代表者

橋本 眞也  いわき明星大学, 理工学部, 教授 (40005971)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードX線解析 / 多元合金 / 異常散乱法 / 放射光 / 長範囲規則度 / Cu_2NiZn / 規則合金
研究概要

従来中性子回折法に頼っていた原子番号が近い原子間の合金や多元合金の構造研究に注目し、放射光の特性を生かしたX線的研究法の開発を試み、一応の完成を見た。内容は次の通りである。
1)多元合金の長範囲規則度パラメータを、強度の概念で定義し、異常散乱法によってそのパラメータを決定する方法を確立した。また、そこからさらに原子配列の決定する方法を検討した。
従来の定義に基づく長範囲規則度パラメータは、単位胞内の原子配列の別の表現法であり、構造解析の途中段階においては、未定の量である。多元合金の場合、異常散乱法からは異なる原子対に関する部分強度が求められ、その大きさは規則性の程度に密接に関係することから、われわれは、その部分強度の大小を決める量として長範囲規則度パラメータを定義した。これは部分強度分解ができた後、自動的に決定することができる構造のみに関する量である。
2)未だ明確な構造決定の報告がないCu_2NiZn3元規則合金を試料として採り上げ、放射光によるX線異常散乱実験を実行し、われわれの方法論に従って、長範囲規則度パラメータを決定し、そこから、長範囲規則構造を推定した。
これまで、Cu_2NiZn3元規則合金に対しては、平林の構造モデルとKoesterのモデルが提案されていたが、いずれも決定的な方法によるものではないことから、未だに疑問が持たれていた。われわれの方法によって、はじめてKoesterモデルが正しいことが判明した。その構造は、FCC単位胞のコーナー席にZnが、面心席にCuとNiが混合して存在する構造である。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shinya Hashimoto: "Microdomain model analysis on the negative partial intensy in a disordered fernary alloy"Acta Cryst. A. 56. 85-91 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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