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粒界三重線での折出挙動に及ぼす結晶学的要因と相界面の特徴

研究課題

研究課題/領域番号 11123238
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関立命館大学

研究代表者

飴山 惠  立命館大学, 理工学部, 教授 (10184243)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード析出 / 相変態 / 組織制御 / 異相界面 / 結晶粒界 / 結晶学 / 形態学
研究概要

2相ステンレス鋼ならびに2相チタン合金を用いて、それらの母相の結晶粒界の三重線とその近傍に核生成する第2相の形態および結晶学的特徴に関して研究を行った。その結果、結晶系が異なるいずれの合金においても共通した特徴があることが明らかとなった。すなわち、粒界三重点(線)およびその近傍への核生成では、3通りに形態が分類可能である。そして、結晶学的には、析出相が接する母相の3つの粒との整合性が重要であることを確認した。特に、粒界三重線上への核生成では粒界三重線を構成する2つ以上の粒界面との整合性が重要であることも見出した。さらに、粒界三重点(線)として観察される粒界エッジの方向も、析出相の結晶方位の決定に大きな影響を及ぼすことを示唆するデータが得られた。一方、粒界面上への核生成では、隣接する母相結晶粒の一つとの整合性が重要となる。
さらに、3次元の単純な幾何学モデルが異相界面構造の視覚化に非常に役立つことを見出した。現在、このシュミレーション方法を改良し、結晶学的方位関係をinputすることにより、2相間の原子マッチングの良い界面を探し出すことが可能となった。そして、析出初期の、特定の方位関係を満足するような析出相の界面構造について、実験結果と良く対応することが確認された。この方法の大きな利点として、析出相が特定の方位関係からずれており(粒界析出相や粗大化した析出相などにしばしば観察される)、しかも、異相界面の直接観察が困難な場合に、界面構造が視覚化できる、という点があげられる。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮野公樹,飴山惠: "3次元でのNear-Coincidense Site Laflice解析による2結晶間の結晶学的方位関係と異相界面構造の検討"日本金属学会誌. 64・1. 42-49 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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