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超臨界/凍結乾燥を用いたメソポーラスカーボンゲルの創出

研究課題

研究課題/領域番号 11124227
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

田門 肇  京都大学, 工学研究科, 教授 (30111933)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードメソポーラスカーボン / ゾル-ゲル重合 / エアロゲル / クライオゲル / 超臨界乾燥 / 凍結乾燥 / 細孔特性 / 細孔制御
研究概要

レゾルシノールとホルムアルデヒドのゾル-ゲル重合および炭酸ガスを用いた超臨界乾燥によってRFエアロゲルが作製できる.このRFエアロゲルを不活性雰囲気で熱分解すれば,高比表面積メソ細孔性カーボン(カーボンエアロゲル)が得られる.しかし,エアロゲルは超臨界乾燥を用いるために製造コストが高くなる.そこで本研究では,カーボンエアロゲルの細孔制御,凍結乾燥によって安価で高性能なエアロゲル状カーボンの作製に検討を加えた.得られた知見は以下のように纏められる.
(1)ゾル-ゲル重合においてレゾルシノール,炭酸ナトリウム(触媒),水(希釈剤)の組成比を変化させれば,RFエアロゲルのメソ細孔半径を2.5〜9.2nmの範囲で任意に制御できる.熱分解によって若干収縮が生じるもののRFゲルの紐孔構造が保持でき,カーボンエアロゲルのメソ細孔半径を2.0〜6.1nmの範囲で制御できる.
(2)凍結乾燥時にゲル収縮が生じるものの,RFクライオゲルは0.58cm^3/g以上のメソ細孔容積をもつ多孔体である.クライオゲルを熱分解すれば,800m^2/g以上の比表面積,0.55cm^3/g以上のメソ細孔容積をもつエアロゲル状カーボンを作製できる.
(3)ゾル-ゲル重合においてレゾルシノール,炭酸ナトリウム(触媒),水(希釈剤)の組成比を変化させれば,RFクライオゲルおよびカーボンクライオゲルのメソ細孔半径を1.6〜7.0nmの範囲で任意に制御できる.
ゾル-ゲル重合,超臨界乾燥あるいは凍結乾燥,熱分解によるメソ細孔性カーボンの作製と細孔特性の制御に関して研究を実施してきた.カーボンゲルはメソ細孔性に富んだ興味深い材料である.今後はその特性を生かした用途開発が期待される.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hajime Tamon: "Preparation of Mesoporous Carbon By Freeze Drying"Carbon. 37・6. 2049-2055 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hajime Tamon: "Preparation of Organic Mesoporous Gel by Supercritical/Freeze Drying"Drying Technology. 17・788. 1653-1665 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 田門肇: "メソ細孔性材料としてのカーボンエアロゲル"表面. 38・1. 1-9 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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