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CPの破れを中心としたバリオン生成、Bの物理、ウィークボソン対生成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11127205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

菅本 晶夫  お茶の水女子大学, 理工学部, 教授 (70132686)

研究分担者 稲見 武夫  中央大学, 理学部, 教授 (20012487)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードCPの破れ / バリオン生成 / B中間子の崩壊過程 / 電子・陽電子散乱 / ウィークボソン対生成
研究概要

「CP対称性」が破れると、物質と反物質の間に相違が現われる。
その典型例は、宇宙の「バリオン生成問題」であり、高エネルギー物理においては、KEKやSLAC等で実験を開始したB中間子を用いたCPの破れの研究である。
(1)各種の模型等を用いた宇宙のバリオン生成問題と、(2)B中間子の種々の崩壊過程および、(3)電子-陽電子散乱におけるウィークボソン対生成過程を、CPの破れを中心として研究する事によって、これら3つの問題の間に緊密な関連性を見いだす事を研究目的とした。
楊亞東と菅本は(2)のB中間子の種々の崩壊過程に関する問題において、Bc中間子がη′中間子とレプトンおよび反ニュートリノに崩壊する崩壊率をQCDを用いて計算した[Phys.Rev.D60(1999)054009]。これは新しい試みである。その分岐比は0.016%と評価されたが、これはη′中間子を含まない純粋なレプトン崩壊よりも大きい値であった。特に、このモードの分布がη′中間子の反挑運動量が小さい領域に鋭いピークを持つので、容易に識別可能であると考えられる。従ってLHCの実験に取って重要なモードであり、そこでの検証が期待できる。又大下と菅本達は、b→s+γ過程へのベクトル型のクォークの効果をくりこみ群補正を用いて調べた。
(3)これに関連して行った、大下と菅本達の電子-陽電子散乱におけるウィークボソン対生成過程に関する研究においては、このアップタイプとダウンタイプのベクトル型のクォークを余分に持つ模型を用いて、これがCPを破るWWZ結合にどの程度寄与するかを調べた[Eur.Phys.J.C10:327-330,1999]。この効果は通常のWWZ結合の0.001%でありそれ程大きな寄与は得られなかった。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A. Sugamoto & Yag Y.-D.: "The A**ihilation decay Bc→n'lVe"Phrs. Rev. D. 60. 054009 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] A. Asakawa 他4名: "Cpodd WWZ coupling induced by vector-like Quaks"Eur. Phys. J. C. 10. 327-330 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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