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ダイナミックフローモデルによるプラスチック環境システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 11128213
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

平尾 雅彦  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80282573)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードプラスチック循環システム / ダイナミックフローモデル / ゼロエミッション / 回収サブシステムモデル / 原油消費 / ポリスチレントレー / 分散データベース / 情報システム
研究概要

これまでの研究で、プラスチックについて、代替案(シナリオ)に対応する変更をダイナミックに取り扱うことが可能なモデルを作り、リサイクル技術による循環システムの変化をモデル化し、定量的に解析することができるようになった。今年度は、ポリスチレン(PS)トレーのリサイクルプロセスを含むライフサイクルモデルを作成した。このモデルでは、プラスチックにおけるゼロエミッション指標である原油消費量を指標として複数のリサイクルプロセスを評価できた。しかしながら、リサイクル率は、自由に設定できるパラメタではなく、消費量、消費形態、消費者の行動を含む回収システム、再利用先の需要、全体のコスト、政策など複数の要因によって決まるパラメタであり、循環モデルを評価する場合にはこの点の評価も必要である。そこで本年度は、東京都品川区におけるPSトレーの回収状況の調査に基づいて、自治体が車で拠点を回って回収するというサブシステムのモデルを作成した。拠点数の増減、消費者の協力度の変化、回収頻度や車両の変更などをシナリオとして設定して回収率や環境負荷、人件費を含むコストをシミュレーションできるモデルになっている。広報などによって協力率が増加すると、回収量は急激に増加し、このとき単位回収量あたりのコストも低下する。回収拠点の増設は回収量を増加させるが、単位回収量当りのコストは減少しない。このような検討によってコストを下げ、回収量を増やすゼロエミッション戦略を立てることが可能となる。今後、ダイナミックフローモデルによるプラスチック循環システムのモデル化と評価を行い実現可能なシステムを構築していく。そのためにはゼロエミッションのための分散データベースを管理し、利用し、ダイナミックフローモデルと結合する情報システムが不可欠であり、今年度はオブジェクトリクエストブローカー技術によってこれらの基本システムの設計も行った。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M. Hirao and Y. Fukushima: "Evaluation of Environmental Impacts of Product Lifecycle for Process Design"Computers and Chemical Engineering. 23. S823-S826 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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