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家畜糞尿の資源化および緑農地還元システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 11128238
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

金澤 晋二郎  九州大学, 農学部, 教授 (10011967)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード家畜糞尿 / ゼロエミッション / コンポスト / 発芽インデックス法 / 緑農地還元システム
研究概要

鹿児島県における家畜糞尿の資源化および還元システムを構築し、家畜生産のゼロエミッション・システムの創生を構築するためには化学肥料の性能を上回る優良なコンポストを安価で、簡便、迅速に製造する必要がある。
そこで、今年度は家畜糞尿の資源化技術として取り入れるために、従来のコンポストの概念とは全く異なる安価、簡便、迅速を可能とする超高温・好気発酵による下水汚泥のコンポスト化技術について述べる。加えて、鹿児島県における家畜糞尿の資源化と緑農地還元システムを構築する活動の一環として、地域活動を実施した。
1)超高温・好気発酵法による理想的なコンポスト製造の試み
本年度は家畜糞尿に先立ち、解析が容易な下水汚泥を用いて超高温・好熱発酵法の基礎研究を行った。その結果、コンポストの製造期間の品温は、製造期間中80℃以上の超高温を維持した。そのため、45〜50日の極めて短期間で完熟コンポストに仕上がっていた。二次発酵でグラムあたり77.4億にも達した。製品においても22億もの膨大な細菌が生息し、極めて優れたコンポストに仕上がっていた。
2)新技術によって製造したコンポストの腐熟度の検定
平成10年度に新しく開発した発芽試験法と幼植物試験法の長所を取り入れた発芽インデックス法を用いて、新技術で製造したコンポストの腐熟度を検定した。完熟なコンポストに仕上がっていた。なお、発芽インデックスは、GI=G/Gc×L/Lc×100の式(GI:発芽インデックス、G:コンポスト抽出液の発芽数、Gc:蒸留水の発芽数、L:コンポストの抽出液の根長、Lc:蒸留水の根長)で、求めたものである。
3)緑農地還元システムの構築
鹿児島県の緑農地還元システムを構築するために、県内の各試験機関(農業試験場、畜産試験場、果樹試験場、茶業試験場)、大学(鹿児島大、九大)、および民間企業、いわゆる"官・学・民"からなる「有機物資源化リサイクル研究会」を、平成9年に組織した。今年度は、8月25日および11月26日の2回のシンポジウムを開催した。同時に機関紙"有機物資源化とリサイクル"を発行して,本県の緑農地の還元システムを構築中である。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金澤晋二郎: "微生物資材の評価法"有機物資源化とリサイクル. 3号. 12-33 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 金澤晋二郎: "バイオリサイクル/コンポスト国際会議報告"有機物資源化とリサイクル. 4号. 30-38 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] KANAZAWA, S. & YAMANURA, T.: "Comstruction of Japanese Society Adopted Organic Waste Recycling System"International Symposium of Bio-recycling/compostings in Sapporo. Proceedings. I-6-1-I-6-18 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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