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食品廃棄物のフロー解析およびゼロエミッション化

研究課題

研究課題/領域番号 11128251
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関関西大学

研究代表者

室山 勝彦  関西大学, 工学部, 教授 (00026163)

研究分担者 林 順一  関西大学, 工学部, 専任講師 (60247898)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードゼロエミッション / ライフサイクルアセスメント / ビール工場 / 食品廃棄物 / メタン発酵 / 活性炭 / 二酸化炭素 / おから
研究概要

(1)食品工場における環境負荷の評価に関して、ビール工場における原料から製品ビールに至る製造工程をLCAインベントリー解析して、製品ビールに負わされる累積CO_2排出原単位を求めた。その結果、累積CO_2排出原単位の55%以上が製造各工程で投入される水道、電力、ガス、灯油など工程ユーティリティに関係していること、排水をメタン発酵してバイオガスを回収して、燃料電池によって電力変換した場合、工場の年間電力の9.74%をセーブできて、2.99%の累積CO_2排出原単位の削減になると分かった。
(2)核廃棄物のメタン発酵によるエネルギー回収に関して、トーフ工場から排出されるおからを、有機廃液である寄せ込み排水とともにメタン発酵する場合の、メタン回収率の向上について検討した。その結果メタン転換率は、おから単独基質の場合には理論値の95%近くまで可能であるが、寄せ込み排水単独では理論値の64%程度にとどまった。しかし、寄せ込み排水をおからと混合処理した場合、理論値の80%近くまで上昇し、エネルギー(有機炭素)回収率の向上がはかれることが分かった。
(3)食品廃棄物を原料とする活性炭製造とその用途開発に関して、ビール滓、おから及び酒粕を原料として、これらを炭化後水蒸気賦活する事によって活性炭を製造した。製造された活性炭は市販ヤシガラ炭と同等の比表面積を有することが分かった。また、薬品賦活法によって製造したおから活性炭の液相で農薬(2-4-D,CAP)の吸着特性を評価した。その結果、各農薬に対して吸着等温線はフロインドリッヒ式で表された。またおから活性炭は低濃度域での吸着能が高く、吸着速度も高いことが分かった。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Muroyama,K.et al: "Methane Fermentarion of Bean Curd Refuse"Proc.of Asia-Pacific Chem.React.Eng.Symp.. 377-382 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 林 順一、室山勝彦ら: "廃棄物を原料とした活性炭の製造とその吸着特性"科学工学会徳島大会公演要旨集. 74-75 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 室山勝彦、林 順一: "食品廃棄物のフロー解析およびゼロエミッション化"環境科学会1999年会プログラム. 356-356 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 室山勝彦、林 順一ら: "食品廃棄物の有効利用と累積CO2排出原単位"化学工学会第65年会講演要旨集. E107-E107 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 室山勝彦ら: "おからを基質としたメタン発酵-寄せ込み排水との混合基質を使用"化学工学会第65年会公演要旨集. E215-E215 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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