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科学衛星巨大データセットを用いた電磁波動現象の多次元発見的解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11130210
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

笠原 禎也  京都大学, 情報学研究科, 助手 (50243051)

研究分担者 佐藤 亨  京都大学, 情報学研究科, 教授 (60162450)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード発見科学 / あけぼの衛星 / VLF / ELF電磁波動 / 巨大データベース / 多次元解析 / ニューラルネット / 到来方向推定 / 磁気圏構造
研究概要

今年度本研究において検討を行なったのは以下の通りである.
1)大量データ解析システムの構築
あけぼの衛星が取得した観測生データから解析用途に応じて一次処理したデータを取りだし,オンライン化するシステムの検討および構築を行なった.
2)磁気圏内の波動強度分布マップの作成
地球磁気圏内で観測される電磁波動から磁気圏構造や圏内の物理過程の様相を発見的に解析するために,先に掲げた大量データ解析システムを利用して,あけぼの衛星で観測された10年間のデータに基づく地球近傍磁気圏内の波動の強度分布マップを作成し,各種波動活動の周波数特性と,ローカルタイム・季節・太陽活動度・地磁気活動度変化による強度依存性を定量的に調べた.さらに,波動の種別を計算機上で自動判別するアルゴリズムとして,波動強度の頻度分布解析という新たな手法を開発し,同手法が種別分類に有力であることを確認した.
3)波動の到来方向推定に関する研究
波動分布関数法は衛星上で観測された波動の到来方向推定のもっとも有力な手法であるが,必ずしも一意に解が決定できない逆問題であり,従来提唱された手法にはさまざまな問題点があった.我々は,到来波のエネルギー分布がガウス状に分布していると仮定し,最適なパラメータをフィッティングにより求めるモデルを提唱しその有効性を検証した.パラメータの推定には最適な初期値が必要だが,パラメータの全探索は計算量が膨大で現実的でないため,ニューラルネットのホップフィールドマシーンなどで用いられるエネルギー関数の概念を導入した初期値探索法を開発した.これにより先験的知識なしに,物理的に意味のある到来波の数と分布状態を知ると共に,最終的に得られた解の良さを客観的に評価することが可能となった.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 笠原禎也: "科学衛星巨大データセットを用いた電磁波動現象の多次元発見的解析に関する研究"人工知能学会研究会資料. SIG-FAI-9901-35. 165-168 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiya Kasahara: "ELF/VLF Waves Correlated with Ion Heating /Acceleration in the Auroral Region"General Assembly of the International Union of Radio Science. 519 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Iwane Kimura: "Determination of Plasmaspheric Profile by Tomograhic Approach Using Omega Signals and Ray Tracing"General Assembly of the International Union of Radio Science. 886 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiya Kasahara: "Long period observation of the plasma waves correlated with ion heating /acceleration using Akebono satellite"EOS (Supp.), Trans. AGU. 80・46. F856 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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