研究概要 |
本年度は,半構造データ検索における可視化システムの有効性を検証するために次の研究を行った. 1.データマイニングアルゴリズムおよび可視化アルゴリズムの研究開発 半構造データから導出されたルールを可視化するために必要なアルゴリズムの検討を行った.まず,ルール提示には,ROC性能評価とサポート値を用いた三次元表示を基本として,fisheye技法を用いて,一覧性の高い表示を試みた.さらに,検索式との対応関係を理解しやすいようにVIBEで用いられているクラスタリング処理を拡張し,検索結果表示を試みた. 2.提案したアルゴリズムのプロトタイプシステムへの実装 京都大学大型計算機センターのグラフィックスワークステーションSGI ONYXなどから利用できる形で,ルールを可視化するアルゴリズムの実装を行った.なお,汎用性を考慮して,可視化を含む検索処理をJava appletによって実装した. 3.プロトタイプシステムへのデータ入力および処理 実装したプロトタイプシステムに,INSPECデータベース,国会図書館の雑誌記事索引を蓄積し,検索処理に関わる実験ならびに性能評価を行った.なお,ネットワーク上から得られたWebデータもあわせて利用できるようにした. 4.研究成果の発表および報告 提案したアルゴリズム,および,プロトタイプシステムの研究開発成果を,国際会議などで報告した.
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