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高度好塩性古細菌の光駆動型エネルギー獲得系の人工アーキテクチャー

研究課題

研究課題/領域番号 11132214
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

中村 聡  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (50227899)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード高度好塩性古細菌 / Haloarcula japonica / バクテリオロドプシン / クルックスロドプシン / PCR / 遺伝子クローニング / フォトサイクル / 転写制御
研究概要

高度好塩性古細菌Haloarcula japonicaのバクテリオロドプシン(bR)様タンパク質遺伝子のPCR増幅と,そのPCR産物をプローブとして染色体からのクローニングを行った.類縁菌bR様タンパク質のアミノ酸配列に基づくコンセンサスPCRにより,本菌bR様タンパク質遺伝子を増幅した.さらに,このPCR産物をプローブとして用いることにより,bR様タンパク質遺伝子の染色体からのクローニングに成功した.染色体よりクローニングしたH.japonica bR様タンパク質遺伝子は750塩基からなるオープンリーディングフレームを含んでおり,250アミノ酸をコードしていた.遺伝子から類推されるアミノ酸配列を類縁菌bR様タンパク質と比較したところ,とりわけクルックスロドプシン(cR)と高い相同性を有しており,本菌bR様タンパク質はcRファミリーに属することが明らかとなった.cR遺伝子のH.japonicaにおける発現を試みた.強力なH.japonica細胞表層糖タンパク質遺伝子のプロモーターを用いることにより,高レベルの発現が達成された.H.japoniocaが生産した組換え型cRタンパク質の物理化学的性質検討により,cRはbRと類似のフォトサイクルを有していることが明らかとなった.H.japonicaの染色体上にコードされるcR遺伝子の発現とその制御様式を調べた.RT-PCRによりcRmRNAが確認され,cR遺伝子のプロモーターがH.japonica内で実際に機能していることがわかった.また,ノーザンハイブリダイゼーション解析により,cR遺伝子の転写は,低酸素分圧下あるいは光照射下において誘導されることが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] S. Nakamura et al.: "Secretionl Expression of Bacillus subtilis Xylanase Gene in the Basidiomycete Coprinus cinereus"FEMS Microbiol. Lett.. 178. 277-282 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] S. Nakamura et al.: "Transcriptional Regulation of Cruxrhodopsin Gene from Extremely Halophilic Archaeon Haloarcula japonica Strain TR-1"Necleic Acids Symp. Ser.. 42. 73-74 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] S. Nakamura et al.: "Molecular Cloning of A1-ATPase Gene from Extremely Halophilic Archaeon Haloarcula japonica Strain TR-1"Necleic Acids Symp. Ser.. 42. 75-76 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] S. Nakamura et al.: "A Novel Bacteriorhodopsin-like Protein from Haloarcula japonica Strain Tr-1 : Gene Cloning, Sequencing and Transcription Analysis"Extremophiles. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] S. Nakamura et al.: "Purification and Characterization of a Ferredoxin from Haloarcula japonica Strain TR-1"BioMetals. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] S. Nakamura et al.: "Purification and Some Properties of Basic Xylanase Produced by Thermoalkaliphilic Bacillus sp. Strain TAR-1"Biosci. Biotechnol. Biochem.. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中村聡ほか(共著): "タンパク質―科学と工学"講談社サイエンティフィク. 210 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] S. Nakamura et al.: "Genetics, Biochemistry and Ecology of Cellulose Degradation"Uni Publishers Co., Ltd.. 650 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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