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光合成細菌の生産する細胞外RNA様物質によるコロイド細胞凝集機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11132253
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

西尾 尚道  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (30034383)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード細胞凝集 / 光合成細菌 / カオリン / Rhodovulum sp. / 細胞表層ポリマー / コロイド凝集
研究概要

本光合成細菌の自己凝集は、増殖に適した食塩濃度3%よりも、不向きな食塩5%を含有する培地で生育する場合にむしろ顕著である。そこで、凝集に関わると予想される細胞表層局在因子を凝集性細胞から調製し、非凝集細胞あるいは,凝集剤の活性検定に用いられる分散性コロイド粒子であるカオリンを検定粒子として,細胞凝集系の再構成をすることを考案した.このような手法により,本菌の細胞自己凝集に関与する細胞表層に存在する核酸様因子を同定し、細胞表層の設計デザインを想定したうえで、細菌の凝集のメカニズムを明らかにする。
細胞が分散化するNa^+-Freeの緩衝液で洗浄処理とその後の振とう保温操作という緩慢な抽出条件下で、細胞表層の高分子性物質(Extracellular Polymeric Substance,EPS)を調製した.凝集活性画分の活性測定については,アニオン性荷電粒子であるカオリンをモデル分散粒子としてEPSの凝集活性の定量分析系を開発できた.カオリン粒子を凝集沈降させるには,金属イオンの存在が必須であり,EPSを共存させればカオリン粒子の沈降性が著しく促進された.そこで,種々のイオンを用いて検討した結果,EPSの凝集沈降活性は,金属塩の濃度と価数に依存して向上することが判明した.そこで,このようなコロイド粒子の沈降を説明するために,Schulze-Hardy Ruleを適用すると,凝集に必要な金属塩の臨界濃度(Cr)が,金属塩の価数(z)の6乗に反比例する関係が証明された.したがって,EPSの凝集促進効果は,カオリン粒子間の静電気的反撥を解消する結果,カオリン粒子間の架橋が形成されて,巨大化した粒子塊の凝集沈降が起こるためであることが示唆された

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Watanabe M et al.: "Flocculating property of Extracellular Polymeric Substance Derived from a Marine Photosynthetic Bacterium, Rhodovulum sp."J.Bios ci.Bioeng.. 87(5). 625-629 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Takeno K et al.: "Removal of Phosphorus from Oyster Farm Mud Sediment Using a Photosynthetic Bacterium, Rhodobacter sphaeroides IL106"J.Bios ci.Bioeng.. 88(4). 410-415 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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