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フラビン酵素の高次構造と電子移動反応

研究課題

研究課題/領域番号 11133254
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪市立大学

研究代表者

広津 建  大阪市立大学, 理学部, 教授 (10047269)

研究分担者 宮原 郁子  大阪市立大学, 理学部, 講師 (40271176)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードD-アミノ酸酸化酵素 / フラビン / FAD / X線結晶解析 / L-アミノ酸 / 基質特異性
研究概要

D-アミノ酸酸化酵素(DAO)はさまざまなD-アミノ酸を基質とし、酸化的脱アミノ反応を触媒しケト酸とアンモニアを生成する。これまで、DAOと反応阻害剤との複合体のX線結晶解析を行うことにより、DAOの反応機構の研究を続けてきた。その結果、基質のD-アミノ酸のカルボキシル基はArgとTyrのそれぞれの側鎖と相互作用し、アミノ基がGlyの主鎖のカルボニル基と相互作用することで活性部位に固定され、それに伴い、基質のα-水素は補酵素FAD側に向いていることを明らかにした。この構造にもとづき、基質からFADに直接プロトンと2電子の移動が起こる2つの反応機構を提案した。DAOは種々のD-アミノ酸を基質とするが、L-アミノ酸は基質としない。また、一部のL-アミノ酸は拮抗阻害剤になることが知られている。今回は基質のCαのキラリティによる反応性の違いを調べるために、DAOとL-ロイシン複合体のX線結晶解析を行った。
DAO-L-ロイシン複合体結晶はネイティブのDAO結晶をL-ロイシン溶液にソーキングすることで得た。回折データの収集には筑波の放射光を用いることにより、2.2Å分解能までのデータを収集した。構造の最適化を行った結果、R=20.9%の構造を得た。
DAO-L-ロイシン複合体の活性部位の構造は、基質のカルボニル基の認識部位、さらには基質アミノ酸の側鎖が入るポケットまで、真の基質であるD-アミノ酸の場合の認識機構と同様であった。L体のアミノ酸がDAOに取り込まれた場合にはFADヘプロトン移動するべきα水素がFADと反対側に存在することになり、酸化反応を全く起こさないことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tadashi Nakai et al.: "Structure of thermus themophi lus HB8 Aspartate Amimi transferase and its Complex with maleate"Biochemistry. 38(8). 2413-2424 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshihiko Odigaki: "Crystal Structure of the pyroglutamyl Pepticlase from Bacillus amyla liguefaciens veveals a new structure fore cysteine proteasl"Structure. 7(4). 399-411 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Jan Jshijima et al.,: "Free Energg Regqirement for Domain Movemcuet of an Engyme"J. Bil. Chem.. 275(In press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] R. Miura et al.: "Flavins and Flavoproteins"Agency for Sientific Publ, Berlin. 8 (1799)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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