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プロチウムに誘起される金属表面の低次元ナノ構造の探策と物性

研究課題

研究課題/領域番号 11135208
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

吉信 淳  東京大学, 物性研究所, 助教授 (50202403)

研究分担者 山下 良之  東京大学, 物性研究所, 助手 (00302638)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードプロチウム / パラジウム / エチレン / イットリウム / 光電子分光 / 電子エネルギー損失分光 / 金属絶縁体転移 / 水素
研究概要

平成11年度は,(1)Pd(110)表面におけるエチレン分子と水素原子の共吸着系,および(2)超高真空中で作成したY薄膜と水素分子・水素原子の相互作用,の2つのテーマについて主に研究を行った.
(1)Pd(110)表面におけるエチレンと水素原子との相互作用(理化学研究所との研究):Pd(110)表面では,エチレン分子はPd原子のオントップ位置π結合する.C=C結合は(l10)面のPd最密列方向にほぼ平行に向いている.しかしながら,高分解能電子エネルギー損失分光(HREELS)の精密な測定により,吸着分子系の対称性はC_1であることが明らかになった.すなわち,C=C軸は表面平行方向からチルトしており,CH_2部分も対称性の良い方向からずれていると考えられる.Pd(110)でエチレン分子を水素原子と共吸着させるとHREELSスペクトルは劇的に変化した.分子系の対称性はC_2を示すようになった.
(2)Y薄膜と水素分子・水素原子との相互作用:超高真空中でYを電子ビーム加熱により蒸発させ,SrTi0_3表面上に蒸着した.薄膜の膜厚は約100Åである.紫外光電子分光(UPS)によりフェルミ端が明瞭に観測された.X線光電子分光(XPS)により,Y薄膜は中性(金属)であることが観測された.水素分子をY薄膜上に吸着させると,フェルミレベル付近の状態密度が少なくなった.これは水素分子がY薄膜表面に解離吸着することによる.水素分子による水素化それ以上進行しなかった.原子状水素源によりY薄膜を水素化すると,UPSスペクトルは大きく変化した.フェルミレベル近傍の状態密度が大きく減少し,金属特有の明瞭なフェルミ端が観測されなくなった.原子状水素により,表面数層にわたってYが水素化されYH_3に近い状態になったものと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H. Okuyama et al.: "Molecular rearrangement induced by hydrogen coadsorbate: C2H4 on Pd(110)"Chem. Phys. Lett.. 310. 451-458 (199)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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