研究課題/領域番号 |
11136219
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
増田 俊夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026276)
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研究分担者 |
野村 亮二 京都大学, 工学研究科, 助手 (40242317)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 重合 / 重縮合 / 高分子錯体 / らせん高分子 / 二重らせん / ポリベンズイミダゾール |
研究概要 |
本研究では、多重のらせん構造を持つ高分子金属錯体を合成するための方法論を確立し、生成する集積型高分子金属錯体の機能を検討することを目的とする。本年度は、ビス(2,6-ベンズイミダゾリルピリジン)を基本骨格とするポリマーを合成し、ポリマー同士あるいはポリマーと対応する低分子多座配位子間での錯体形成を検討した。ポリマーの合成は常法によって行った。生成ポリマーをDMAc中、Cu(I)と処理することによって対応する可溶性高分子錯体が得られた。UVスペクトル滴定からポリマー1ユニットと銅イオンが1:1の割合で錯体形成していること等から、得られた高分子錯体は低分子金属錯体と同様に二重らせん構造を含有することが示唆された。また、MALDI-TOF-MS測定から、固体状態では分子間で錯体形成をしていることが示唆された。末端に不斉置換基が導入されたポリマーおよびその銅錯体では、溶液中(DMF)ではCD効果は観測されなかったものの、フィルム状態では比較的大きなコットン効果が観測され、かつ錯体形成によってシグナル強度が増大した。このことから、末端に存在する不斉源によって主鎖に不斉が誘起されたものと考えることができる。すなわち、生成した高分子錯体は固体状態において分子間で架橋することによって三次元網目構造をとっているが、架橋点において二重のらせん構造を有しているものと思われる。また、ポリマーの末端に不斉源を導入することによってらせんの巻き方向をある程度片寄らせることも可能であることが分かった。
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