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ドナーユニットが融合した高伝導性金属錯体の構築

研究課題

研究課題/領域番号 11136220
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関京都大学

研究代表者

御崎 洋二  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90202340)

研究分担者 田中 一義  京都大学, 工学研究科, 教授 (90155119)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードテトラチアフルバレン / テトラチアペンタレン / ジチオレン錯体 / 金錯体 / 伝導度 / X線構造解析
研究概要

本研究では,TTFやその融合型二量体(TTP)などの強いドナー分子とジチオレン錯体が融合した金属錯体について,(i)置換基および配位子の選択による分子配列制御,(ii)金属の選択による電子構造制御,を総合的に図る。得られた金属錯体を用いた分子性導体を構築し,その構造-物性相関を解明することにより,新しいタイプの分子性金属,最終的には超伝導体を創出することを目的としている。本研究により得られた成果は以下のとおりである。
(1)中心金属に金を用いたビス(TTFジチオレン)錯体(Au(dt)_2)の各種誘導体を様々な酸化剤を用いて中性あるいは陽イオンラジラル錯体を作製した。それらの加圧成型試料における伝導度の温度依存性はいずれも半導体的であったが,多くのものが高い伝導性を示し,かつ非常に小さな活性化エネルギーをもつ(σ_<rt>=10^0-10^1Scm^<-1>,Ea=0.02-0.05eV)ことから,単結晶状態では金属的な伝導性が期待されることが明らかとなった。伝導性物質自身の結晶構造は未だ明らかとなっていないものの,テトラキス(メチルチオ)およびビス(エチレンジオキシ)誘導体のアニオン種のX線構造解析に成功し,分子間に強いside-by-side硫黄-硫黄相互作用が存在することが明らかとなった。
(2)TTFジチオレートよりも金属状態を安定化できる配位子として,TTPジチオレートの前駆体であるビス(p-アセトキシベンジル)-TTP誘導体の合成に成功した。
上記(1)の結果をまとめた論文についてはMol.Cryst.Liq.Cryst.誌に掲載予定である。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Misaki: "Preparation and properties of gold complexes with TTF dithiolate ligands"Molecular Crystals & Liquid Crystals. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2018-03-28  

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