研究課題/領域番号 |
11136241
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松本 尚秀 熊本大学, 理学部, 教授 (80145284)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 分子ブロック / 磁性体 / マンガン / イミダゾール / 集合体 / 多次元 |
研究概要 |
小さな分子が集まって集合体を形成し大切な働きをする現象は、分子進化のモデル過程であるとともに機能性物質の設計指針を与える。金属錯体を分子ブロックとして用いる集合構造構築法は、磁性体をはじめとする機能性物質の合成に有効である。特に、磁性源をもつ配位供与性および配位受容性をもつ2種類の金属錯体を分子ブロックとして用いる集合構造構築法は錯体磁性体の合成に有効であり、多様な集合構造ならびに多種類の磁性体が合成した。従来、磁性体の構築には、2種類の磁性源を混合して、(M(A)-M(B))nの交互配列を実現し磁性体を合成する手法が取られてきた。これとは異なる手法で単一の磁性源から[MnCN(salen)]の組成をもつ磁性体を合成した。また、凝集系物性のひとつである自然分晶を分子ブロック法により実現する方法を模索した。イミダゾール基を2つ含む五座キレ-ト銅(II)錯体は、紐状配位子の銅(II)イオンまわりの配置(右巻き又は左巻き)により光学異性体を与える。プロトンを一つ解離させると、分子間にイミダゾール-イミダゾレート基(NH・・・N)を介した水素結合が形成して1次元ジグザグ鎖状構造が生成する。イミダゾール基の2位に導入した置換基の立体障害が不斉識別を決定することを明らかにした。
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