研究課題/領域番号 |
11137302
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
永井 和夫 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (00011974)
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研究分担者 |
姚 新生 瀋陽薬科大学, 教授
作田 庄平 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80192087)
西村 敏男 帝京大学, 理工学部, 教授 (10013327)
孫 啓時 瀋陽薬科大学, 教授
邵 剛 瀋陽薬科大学, 教授
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1999年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 生薬成分 / 生理活性物質 / 免疫調節 / 抗がん物質 / 抗酸化物質 |
研究概要 |
中国大陸各地方における希少生薬植物の採集を行なった。特に雲南省昆明ならびに広西省南寧地方を中心として少数民族居住地域を対象に、雲南省39種、広西省102種の70%エタノール抽出物を調製した。これらにつきP388/ADM、K562/ADMに対する細胞増殖阻害活性を検討し、Gleditsia sinessis Lam(猪牙皀)およびPellionia repens Mer.(吐烟花)から活性成分の分離を進めた。また、Pterocarya tonkinensis Dode(東京楓〓)の皮のアルコール抽出物よりダイアイオンHP20吸着、酢酸エチル抽出、セファデックス・カラムクロマトグラフィー、HPLC(ODS)により結晶性の抗酸化物質を分離した。さらに、Carthamus tinctorius L.(紅花)の熱水抽出物よりエタノール沈殿、ゲル濾過法により中性糖を主成分とする高分子成分を調製した。この成分はマウス脾臓細胞に対する幼若化活性を有し、各種サイトカインの生産を誘導する。FM3A細胞のマウス移植実験ならびにB16メラノーマ細胞の転移モデルにおいて抑制作用を示し、また免疫抑制マウスで真菌感染に対する抵抗性を誘起した。本物質には脂質成分が検出されないが、リポポリサッカライド(LPS)と類似する活性を示すことから作用機構につき比較検討したところ、Tol like receptor4(TLR4)を共通の受容体として持つことが示された。しかし、本物質はLPSに対する感受性の低下したマウスにも有意な活性を示すことからTLR4以外の受容体を経由する活性化過程も存在することが示唆された。
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