研究課題/領域番号 |
11137306
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
珠玖 洋 三重大学, 医学部, 教授 (80154194)
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研究分担者 |
高橋 利忠 愛知県がんセンター, 副所長 (00124529)
上田 龍三 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (20142169)
中山 叡一 岡山大学, 医学部, 教授 (60180428)
小幡 裕一 愛知県がんセンター, 免疫学部, 室長 (30177290)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1999年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | ペプチドワクチン / 抗原療法 / HER2 / 腫瘍抗原 / SEREX |
研究概要 |
1)これまでのHER2発現腫瘍を標的とした免疫的治療法の基礎的研究およびその知見に基づいた臨床試験の準備を発展させ、「HER2発現乳癌、卵巣癌、胃癌または肺癌患者に対するHLA-A2402結合性HER2由来ペプチドによる免疫的治療-第I相試験-」(Phase I trial of immunization with HER2-derived peptide in HLA-A2402 patients with HER2-expressing cancers of the breast, ovary,stomach or lung)を三重大学医学部、名古屋市立大学医学部、岡山大学医学部での共通プロトコールとして各医学部・附属病院の倫理委員会の承認のもとに開始した。 同一のプロトコールはフランクフルトのノルドヴェスト病院においてAlexander Knuthを研究代表者として、ウルム大学医学部のMichael Schmitt博士らを共同研究者として2000年に開始する予定である。 2)担癌患者におけるペプチド投与によるペプチド特異的免疫応答の評価方法の検討を、我が国の研究者およびAlexander Knuthとの共同研究で進めた。とりわけ従来より用いられている^<51>Cr遊離細胞障害性試験に加えて、新たにペプチド特異的なCD8^+T細胞の検出を可能とするElispot法とペプチド-MHC複合体tetramerの有用性につき検討を行った。今後これら3種のアッセイを患者におけるワクチン投与効果の標準評価法とする予定である。 3)国内研究グループは、Yao-Tseng Chanと共にこれまでに5症例の胃癌でSEREX法による癌抗原の検索を行い、癌患者の免疫系が認識する136種の抗原を同定した。抗原の6割強が既知の遺伝子の産物であり、残りが新規遺伝子の産物であった。100を越える抗原から癌の免疫治療に有望な候補を選択するために、まず抗原に対する免疫反応が癌患者に特異的であるかを基準とすることにした。各々の抗原に対する抗体産生を、癌患者群と非癌患者コントロール群で検索した。
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