研究課題/領域番号 |
11137308
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
徳留 信寛 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00037441)
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研究分担者 |
石川 秀樹 大阪府立成人病センター, 主査
中村 清一 大阪府立公衆衛生研究所, 主任研究員 (80167551)
永谷 照男 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (40144018)
GAJALAKSHMI C. K. マドラスがん研究所, 部長
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | インド / 大腸がん / 宿主要因 / 環境要因 / ベジタリアン |
研究概要 |
マドラスがん研究所において、まず、大腸がんに関する生態学的研究を行い、さらに,直腸がんと結腸がんの症例に対して、性・年齢をマッチさせた健常人対照群およびがん患者対照群を設定して症例対照研究を行い、リスク要因・抑制要因を明らかにして大腸がんの予防に資する。 平成9年度および10年度の予備調査として、生態学的研究に関する血中脂肪酸分析、糞便のPH、突然変異原生の検出および細菌叢の分析、大腸がん病理標本を用いたCOX2の発現、アポトーシスマーカー(Bax、Bcl-2など)の分析の計画を検討し、あわせてインドの食用油を収集した。症例対照研究のために植物摂取頻度調査票および生活習慣調査票を討議して、その調査票に作業仮説要因のベジタリアンであるか否か、食生活(野菜、肉類、脂肪、カレーの摂取など)、飲酒・喫煙などのライフスタイル、宗教、社会階層、身体活動などの項目を盛り込んだ。生体試料分析としては、血漿中の脂肪酸濃度・組成、抗酸化物質(アルファトコフェロール、カロテノイドなど)、赤血球膜中の脂肪酸組成分析、白血球を用いた宿主要因(遺伝子多型など)解析を行う。 平成11年度から本調査を開始している。生態学的研究のために男女10例ずつから、血中脂肪酸分析のための採血、糞便のPHおよび突然変異原性の検出および細菌叢の分析のために糞便を採取した。症例対照研究に関しては、これまでに大腸がん症例17例(男11例、女6例)、健常人対照群15例、がん患者対照群14例を収集した。ここでは生態学研究のうち、血中脂肪酸分析、糞便のPHおよび突然変異原性の解析、症例対照研究の血中脂肪酸分析結果について報告する。 糞便のPHおよび突然変異原性においては、男女ともインド人が低い傾向にあった。血中脂肪酸のうち、総脂肪摂取に関しては日本人に比較してインド人が低い傾向にあったが、n-6多価不飽和脂肪酸(PUFA)とn-3PUFAの比はインド人が高かった。症例群と健常人対照群の血中脂肪酸の比較では、総脂肪摂取では差がなかったが、n-6PUFAとn-3PUFAの比は症例群が高かった。 今後、大腸がん症例200例、がん患者対照群および健常人対照群それぞれ200例の収集を目標にして研究を継続する。
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