研究課題/領域番号 |
11139202
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
伊藤 悦朗 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (20168339)
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研究分担者 |
土岐 力 弘前大学, 医学部, 助手 (50195731)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | Bach1 / Bach2 / 転写因子 |
研究概要 |
1.研究目的. 本研究の目的は、Bach1とBach2遺伝子の異常が実際ヒトの悪性腫瘍の原因となっているかどうかを明らかにすることである。具体的には、 (1)Bach2が全く発現していないヒトBリンパ球性白血病細胞株にBach2を遺伝子導入することにより、Bach2ががん抑制遺伝子としての機能を持つかを明らかにする。また、LOHのある症例でBach2遺伝子のミュウテイションがあるかどうかを検索する。 (2)Bach1がダウン症候群の急性巨核球性白血病やTMDの原因遺伝子であるかどうかを明らかにするために、Bach1のトランスジェニックマウスを作製する。 2.研究によって得られた新たな知見等の成果. がん遺伝子Mafのファミリーとヘテロ二量体を形成するBach1とBach2の機能を解析し以下の点について明らかにした。 (1)Bach2をBach2が発現していないBリンパ球性白血病細胞株RAJIに過剰発現させると増殖能(コロニー形成能)を著しく抑制する。 (2)Bach2遺伝子は、B細胞性悪性リンパ腫で高率にLOHがみられる。しかし、検索したLOH(+)の5症例とBach2の発現がまったく見られなかった2種類のB細胞株にはBach2遺伝子に点変異などの異常は認められなかった。ただし、プロモーター領域の検索はまだ行っていない。 (3)Bach1のトランスジェニックマウスを作製した。現在ライン化を進めている。今後、白血病の発症や造血能について解析する予定である。
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